レビュー

ペットボトルサイズの小型PC「Diginnos DG-CANPC」フォトレビュー

~内蔵バッテリで6時間駆動も可能

Diginnos DG-CANPC

 ドスパラは、ボトルデザインの小型PC「Diginnos DG-CANPC」を発売した。税別価格は26,800円。

 今回、同社より発売前に製品をお借りすることができたので、写真とともに紹介する。なお、仕様などについて、製品版とは異なる場合があることを予めご了承頂きたい。

 66×181mm(直径×高さ)という円筒型の筐体を採用。直径は500mlペットボトルとほぼ同サイズで、高さは本製品の方が短い。ボトルホルダーに装着できるため、持ち運びやすさも中々だ。

 加えて3,800mAhのバッテリを内蔵しているため、電源がなくても約6時間の駆動が可能となっている。

 主な仕様は、Atom x7-Z8700(4コア、1.6GHz、ビデオ機能内蔵)、4GBメモリ、32GB eMMC、OSにWindows 10 Homeを搭載。

 インターフェイスはUSB 3.0×2、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、HDMI出力、microSDXCカードスロット、100万画素Webカメラ、3.5mmステレオミニジャック。Webカメラを除き、全て背面パネルに集約されている。

パッケージ
Intelセキュリティ1年分が付属
内容
背面
側面と前面に吸排気用スリットが設けられている
500mlペットボトルとの比較
比較のためだけに購入したお茶はおいしく頂いた

 本体にはマイクとモノラルスピーカーを搭載。さらに前面にWebカメラが配置されているため、単体でビデオチャットが可能だ。マイクが背面に向けて配置されているのが気になるが、小さい声で喋るのでなければ集音できていた。憶測だが、本体正面/側面に通気口が用意されているので、それらからのノイズを拾ってしまうことを回避する目的かもしれない。

前面のWebカメラ
俯角を調整できる。画像は最大角

 システムの構成を見てみると、ストレージのeMMCは総容量32GBとなっているが、OSと回復パーティションにより、残った空き容量は18GBだった。若干心許ないが、microSDXCスロットを搭載しているため、データの保存先の選択肢はeMMC以外にも用意されている。

システム
ストレージの構成。空き容量は18GB
CPU-Z
メモリはDDR3-1600だった

 動作音は、小型ファンによくある、キーの高い風切りノイズが聞こえる。オフィスでの利用なら気にならない程度だが、ベッドサイドに置いて寝るには少々気になるかもしれない。

 操作感については、本体仕様からおおよそ察せられる通り、Windowsタブレットと同等といった印象で、Webブラウジングやオフィスアプリ程度のタスクであれば、特にもたつくこともなく快適だった。

 今回、簡単ではあるが製品を触ってみた感想としては、バッテリで駆動可能な点もあり「液晶ディスプレイを外したWindowsタブレット」というのがしっくりくる製品だった。タブレットと異なり、USB Type-Aポートを備える拡張性などの差を考えると、リビングPCなどのシーンに適しているように思える。

 税別価格も約2.7万円と安く、バッテリ駆動時間も6時間と実用に足る長さのため、旅行や出張などで、簡単に持ち歩けるPC環境が欲しいというニーズにも応えられる製品ではないだろうか。