イベントレポート

Mad Catz、用途に応じて変形/分離/合体するゲームコントローラ

~スマホやタブレットと一体化可能

「L.Y.N.X. 9」(レッド)

 米Mad Catzは6日(現地時間)、2015 International CESに併せて、利用形態に合わせて変形させられるモバイルゲームコントローラ「L.Y.N.X. 9」を発表した。

 スマートフォンやタブレットが、かつてのゲームコンソール並みに高性能になり、数多くのユーザーがもっとも頻繁にゲームをプレイするデバイスとして利用している中、ゲームコントローラについては、これらのデバイスと一緒に持ち運ぶには適していなかったり、あるいはコンパクトだが操作性がいまいちだったりする。

 そういった問題を解消すべく、同社がゼロから開発したのがL.Y.N.X. 9で、持ち運ぶ際はポケットに入るくらいにコンパクトに折りたためる。利用時は、背面のボタンを押しながら、グリップ部分を左右に開き、アナログコントローラ部分を下に引き出すと、一般的な大きさのゲームコントローラになる。この状態でも利用できるが、グリップ部分にアタッチメントを付けると、よりしっかり握れるようになる。

 中央下部には、付属の小型キーボードを取り付けることもでき、チャットに使ったり、Webブラウジングなどでの文字入力に利用できる。

 また、中央上部にスマートフォン用のアタッチメントを取り付けると、スマートフォンを固定できる。

 さらに、本体中央部分と、左右のコントローラ部分は分離可能となっており、3つに分解して、タブレット用のアタッチメントを間に取り付けることができる。ここにタブレットを装着すると、タブレットの両脇に左右のコントローラが取り付けられたような形態となる。先進的なデザインも相まって、その変化の様子は、さながらトランスフォーマーに出てくるロボットのようだ。

 コントローラは、十字ボタン、アナログコントローラ×2、右手用X/Y/A/Bボタン、L1/L2/R1/R2ボタンなどゲームに必要なものは全て揃っており、スマートフォン、タブレット、PC、ゲーミングコンソールなど、デバイスや利用形態を問わず、快適にゲームをプレイできる。

 デバイスとの接続インターフェイスはBluetooth。本体色は、レッド、ホワイト、ブラックなどが用意される。

 米国では1月中旬より出荷予定。価格は300ドル前後。

【11時修正】価格情報を修正しました。

ホワイトモデルを折りたたんだところ。手のひらに収まるし、ポケットにも入る
グリップとアナログコントローラを広げたところ。全体的なサイズ感は、ゲーミングコンソール用のコントローラとほぼ同じ
付属のミニキーボード
ミニキーボードを取り付けたところ
中央のボタンを押しながら左右に引っ張ると、3つに分離できる
タブレット用アタッチメントと合体させたところ
タブレットを取り付けたところ。ここではグリップ用の追加アタッチメントも付けている
その背面
L/Rボタンも完備
スマホ用アタッチメントを取り付けたところ
一緒に展示されていたBluetoothモバイルキーボード。左上にマウス機能も搭載
同社のキーボードとフライトゲーム用コントローラを組み合わせたところ
フライトシミュレーション用のコントローラ。本格的すぎる
細やかなカスタマイズが可能なゲーミングマウス「R.A.T. PROX」

(若杉 紀彦)