イベントレポート
LG、世界初の液晶一体型Chrome OSデスクトップを展示
~3,440×1,440ドット表示対応の21:9ワイド液晶ディスプレイなども
(2014/1/8 09:04)
LG Electronicsブースでは、4K対応液晶TVや画面の湾曲を自由に変更できるフレキシブル有機EL TVなど、例年通りAV関連の展示が中心となっている。そういった中で、PCや液晶ディスプレイなど、PC関連の新製品もいくつか展示されていた。
Chromebase
まず、世界初となるChrome OS搭載の液晶一体型デスクトップPC「Chromebase」。21.5型フルHD(1,920×1,080ドット)表示対応のIPS液晶に、HaswellベースのCPU、2GBのメモリ、16GBのiSSDを搭載する。接続端子は、背面にUSB 3.0×1、USB 2.0×2、有線LAN、HDMI入力、右側面にUSB 2.0×1とヘッドフォン/マイク共用ジャックを備える。液晶上部には、130万画素のWebカメラも搭載される。また、キーボードとマウスも付属するとのこと。
発売時期は、2014年第1四半期を予定しており、北米での価格は499ドルの予定。ワールドワイドで販売されるが、PCではなくモニターの流通チャネルを通して販売されることになるという。ただし、日本での販売は未定とのこと。
Ultra PC 13Z940
次に、13.3型フルHD IPS液晶を搭載しつつ、980gと1kgを切る軽さを実現したモバイルノート「Ultra PC 13Z940」。本体サイズなどの詳細は公表されておらず不明だが、見る限りなかなかの薄さを実現しており、携帯性はかなり優れるという印象。また、左右ベゼル幅が4.4mmと非常に狭く、13.3型液晶を搭載しているものの、かなりコンパクトなボディとなっている。OSはWindows 8.1を採用するが、液晶はタッチ非対応。詳細スペックは未公開だが、搭載CPUは、第4世代Core i5で、128GBまたは256GBのSSDを搭載するという。1月24日に発売予定とのことだが、発売地域や価格は未定とのこと。
Tab-Book2
2-in-1モバイルPCの新モデル「Tab-Book2」も展示されていた。こちらは、昨年(2013年)のCESで展示されていた「Tab-Book」の後継となる製品で、第4世代Coreプロセッサを搭載する「11T740」と、Atomプロセッサを搭載する「11T540」の2モデルをラインナップしている。
液晶部を後方にスライドさせて引き起こすことで、下部からキーボードが現れ、タブレットとしてもクラムシェルスタイルのノートPC相当として利用できる構造は従来モデルから受け継いでいるが、より軽さが追求され、11T740が1.05kg、11T540は930gとなかなかの軽さを実現している。また、11T740が16.7mm、11T540が13.7mmと薄さも追求されており、携帯性に優れる製品といえる。液晶は双方とも11.6型のフルHD IPS液晶を採用。液晶輝度を最大400nitに高められ、屋外でも快適な視認性を確保できる点も特徴としている。
スペックの詳細は未公開だが、展示機をチェックした限りでは、11T740にはCore i3-4005U、メモリ4GB、128GB SSDを、11T540にはAtom Z3740、メモリ2GB、64GB eMMCをそれぞれ搭載していた。OSは双方ともWindows 8.1を搭載。発売時期や価格は未定だ。
液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイの新モデルも数機種展示されていた。まず、21:9のウルトラワイド液晶ディスプレイの新モデルとして、「34UM95」を展示。日本でも、29型の21:9ウルトラワイド液晶ディスプレイが発売されているが、34UM95は、サイズが34型と大型化していることに加え、表示解像度が3,440×1,440ドットへと高解像度化されている。大型化かつ高解像度したことで、より多くの情報を一度に表示でき、より快適な作業環境が実現される。また、sRGB 99%以上の広色域表示に対応する点も特徴としている。入力端子にThunderbolt 2を用意し、Macの接続もサポートするという。そのほかに、HDMIやDisplayPortも用意されている。
「UM65」シリーズも、21:9ウルトラワイド液晶ディスプレイの新モデルとなる。こちらは、従来までの製品同様、表示解像度は2,560×1,080ドットだが、25型、29型、34型とパネルサイズの異なる3モデルをラインナップする。34型モデルの「34UM65」は、大型化によって29型の従来モデルよりもかなり画面が見やすくなったと感じる。また、34UM95同様、UM65シリーズもsRGB 99%以上の広色域表示に対応する。
「31UM95」は、4,096×2,160ドットのリアル4K表示に対応する液晶ディスプレイだ。画面サイズは31型でIPSパネルを採用。また、プロのグラフィックス用途をターゲットとしており、出荷時にキャリブレーションが施され、sRGB 99%以上の広色域表示に対応するという。背面の入力端子は、HDMI、DisplayPort、Thunderboltが確認できた。
これら液晶ディスプレイ新モデルの発売時期や価格は未定だが、日本での発売も視野に入れているとのことだ。