イベントレポート

ShowStoppersのブースを紹介

〜スマホ連携ガジェットは、iOS 8のHealthKit、HomeKit対応へ

Jabraの「Sport Pluse」。心拍センサーをカナル型のイヤフォンに内蔵したスポーツやフィットネス向けのBluetooth対応、ステレオイヤフォン

 9月4日(ドイツ時間)、IFA開幕前夜に恒例のメディア向けイベント「ShowStoppers」が開催された。本稿ではShowStopperに展示されていたデジタルガジェットを紹介する。

 「Jabra」のブランドで、Bluetoothヘッドセットや音楽用ヘッドフォンなどを展開するデンマークのGNグループは、フィットネスに適するBluetooth対応のインイヤータイプのステレオイヤフォン「SPORT PLUSE」を発表、展示した。カナルタイプのイヤフォンだが、右耳のユニット部分に心拍センサーを搭載。外耳から心拍数を検出する。

 iOS向けに提供される専用アプリを使って、心拍数をモニターできるほか、目標値を決めたトレーニングも可能。設定値以上に心拍数をあげる負荷トレーニングでは「ペースアップ」や「ペースダウン」の指示が、イヤフォンから音声で指示される。トレーニングの種類も、ランニングやサイクリングなど項目別に分かれておりメニュー形式で選択が可能。iOSデバイス本体のGPS機能と連動して、ランニングやサイクリングルートなどの記録も可能だ。テストモードでは、平常時の心拍数を記録できるほか、就寝時に利用することで睡眠状態の把握もできるようになっている。

 音楽再生ではDolby Digital Plusに対応して、iOSデバイス内の音楽ファイルやYouTubeから音楽再生してバーチャルサラウンドなどの音場効果を得ることができる。音楽だけでなく、接続したスマートフォンからの受話、送話にも対応する。

 充電にはMicro USB端子を利用。EarWingsと呼ぶシリコンのフィットアジャスターとイヤーチップにより、IP55の防水防塵仕様。左右ユニットが1本のケーブルで連結し、中間にコントローラがあるデザインのため、有線接続はできない。無線仕様はBluetooth 4.0。A2DP、AVRCPのプロファイルに対応する。フル充電時の連続音楽再生時間は約5時間。NFCにも対応し、コントローラ部分にタッチすることでスマートフォンなどのデバイスとペアリングすることも可能。Android向けのアプリケーションも追って提供される見通しとなっている。ヨーロッパ市場では10月17日の出荷予定。

ヨーロッパ市場では、10月17日に販売を開始。日本向けにも追って投入されるという
iOS対応の専用アプリケーションを使って、心拍数などをモニターできる。アプリケーションのアップデートにより、iOS 8のHealthKitにも一部機能が対応予定
専用アプリケーションを使うと、Workoutの計画やトレーニング中の音声アドバイス、GPSと連動したランニングルートの記録などが行なえる

 アクティビティトラッカーやスマートデバイス連携の体重計などを展開している米Withingsは、クラウドレコーディング対応のホームセキュリティカメラ「Home」を発表した。有線あるいは無線LANで接続して、室内環境をモニタリングする。搭載しているカメラは500万画素のCMOSカメラ。遠隔操作で4倍ズームが可能で、135度の広角撮影を可能にする。

 ユニットにはモーションセンサーが搭載されており、静的環境に人影やペットの動きなどが加わると、タイムラインにタグを付けて記録する。モーションセンサーのほか、サウンドセンサーもついていて、騒音の発生時なども記録される。映像は24時間分さかのぼって連続記録されており、任意のタイミングの動画を切り出すことも可能。クラウドストレージには無料プランと有料プランがあり、有料プランにすると24時間以上前の映像記録や、動画のクリッピング保存領域を拡大することができる。夜間の照明が切れた状態では赤外線によるナイトビジョンモードに変わる。

 双方向のマイク、スピーカー機能が搭載されておりWebカムとして遠隔地からのビデオチャットにも利用できる。鳴き声あるいは泣き声の認識も可能。空気のクオリティもモニターしており、二酸化炭素濃度の上昇などに対しては、アラートを発する。これらのアラートは、遠隔地のスマートデバイスやPCを経由して確認することができる。

 本体デザインは、自然木を利用したインテリアに馴染みやすいもの。追ってSpecial Editionも提供予定。市場予想価格は169.95ユーロで、欧州エリアではWithingsのオンラインストアのほか、Apple Store、Amazon、一部の小売店などを販路に販売される見通し。日本市場では、Withings製品はコビィアが販売代理店となっているが、同製品の展開は未定。なお、搭載される機能の一部は、iOS 8におけるHomeKitのAPIに対応し、アプリケーションのアップデートなどが随時行われるとのこと。

 Withingsはほかにも発表済みのスマートウォッチも展示。こちらは、スイス製のクオーツ時計ユニットに、Bluetooth接続のアクティビティトラッカーを内蔵するデザインに凝った製品。展示されているのはモックアップで、製品化の時期は未定としている。

Withingsの「Home」。広角135度をカバーするホームセキュリティカメラ。記録映像は、24時間さかのぼってクラウド保存される。合わせて各種センサー類を装備
自然木をモチーフにしたデザインで、室内インテリアに馴染むように工夫されている
インターフェイスはUSB 2.0と有線LAN。電源はACアダプタを利用する。無線機能は、IEEE 802.11b/g/nと、Bluetoothに対応する。
上部にはWebカメラとしてビデオチャットなどに対応するスピーカーを搭載。複数のマイクロフォンを搭載することで、環境音などのノイズを排除したクリアな通話が行なえるとのこと
付加価値製品として、Apple Storeなどを販路にする。専用のアプリケーションはMac App Storeからダウンロードして利用する。Special Editionも予定されている
本体には、空気のクオリティをモニターするセンサーも内蔵されている。白いボトム部分は、環境に応じてLEDの発光色が変わる仕組み
Withingsが展示したアクティビティトラッカー内蔵の時計。スイス製のクオーツ時計ユニットに、Bluetooh接続のアクティビティトラッカーを内蔵。伝統的な時計らしいデザインを保っている

 海外取材レポートではたびたび紹介している、iPhone向けのコンバージョンレンズの「OlloClip」。4-in-1タイプのレンズユニットがGalaxy S5/S4向けにも登場する。レンズの構成はiPhone 5/5s向けと同様で、ワイドアングル、魚眼、マクロ2種の4タイプ。マクロは、広角と魚眼のレンズを外してて利用する。挟み込むタイプのiPhone向けとは異なりGalaxy S5/S4向けはアタッチメントタイプ。レンズの突起部と、フレームの2カで固定する仕組み。2つのレンズ群は取り付け方向を切り替えて選択する。

Galaxy S5向けのコンバージョンレンズ「OlloClip 4in1」。2群のレンズを付け替えて、広角、魚眼、2つのマクロモードに対応する
マクロモードはレンズを取り外して、内側レンズのみとすることで利用可能
側面から見た様子。パッケージには収納とレンズクリーニングを兼ねたマイクロファイバーの収納ポーチが付属する

 Lightning対応のファイル交換可能なストレージ「i-FlashDrive One」。30ピンコネクタ対応モデルから始まり、年々アップデートを繰り返してきている。2014年モデルはMac/PC側のUSB接続がUSB 3.0に対応。より高速にファイルの転送ができるようになった。iOSデバイス側のファイルマネージメントは、App Storeから専用アプリケーションをダウンロードして利用する。同じコンセプトの製品は、ポータブルバッテリのHyperシリーズを展開する米Sanhoからも「iStick」として発表されており、こちらは Kickstarterによるクラウドファンディングで製品化したとしているが、Sanhoクラスの企業規模であることから、ファンディングというよりもマーケティングの要素が強いものと思われる。

PhotoFastの「i-FlashDrive One」。Lightningへの移行期は、従来の30ピンタイプにApple純正のアダプタを付属させるという力業的な製品もあったが、現在はLightningのMFi認証も得て、一体型の製品を提供している。ストレージの容量は16GB、32GB、64GBの3モデル
Sanhoの「iStick」。スライド式のカバーが付いて、利用する側の端子を露出させる仕組み。iOSデバイス側のファイルマネージメントはApp Storeから専用アプリケーションをダウンロードして利用する
三脚穴の付いたスマートフォン向けのRIG。三脚に固定するのに加えて、スマートフォンのグリップ、スタンドの3通りの使い方ができる。SHOULDERPODの製品

(矢作 晃)