各イベントなどで、随時新製品を発表/公開しているLenovoだが、関係者向けに限定公開しているプライベートブースに、今回の新製品を一堂に集め展示している。その中に、まだ取り上げていない新Androidタブレットがあったので、ここに紹介する。
「IdeaPad K2010」は中国市場専用とされているが、Tegra 3を搭載するハイエンドタブレットだ。細かな製品情報は得られなかったが、CPUは1.3GHz駆動のT30Lと1.6GHz駆動のT33のいずれかを搭載し、液晶は1,920×1,200ドット表示対応の10.1型となる。OSはAndroid 4.0。
IdeaPad K2010 | 下面 | 右側面 |
左側面 | 上面 | OSはAndroid 4.0 |
別記事でも取り上げた「IdeaPad K2110」もやはり中国市場専用となっている。こちらは、CPUにMedfieldこと次期AtomのAtom Z2460を搭載する初のAndroid。デモ機では、Android 4.0が動いていたが、説明書きによると初期のOSはAndroid 3.xで、4.0へはアップグレード対応となっている。
IdeaPad K2110 | 下面 | 右側面 |
左側面 | 上面 | このモデルは残念ながら中国のみとなっている |
このほか、すでに掲載済みの製品について、じっくりと写真を撮ることができたので、いくつか追加情報を交えて紹介する。
「ThinkPad X1 Hybrid」は、Qualcommのプロセッサとメモリ、16GBフラッシュメモリを搭載するmini PCI Expressカードを内蔵することで、通常のWindows 7から、同社がInstant Media Mode(IMM)と呼ぶAndroidベースのLinux OSへと切り換えることができる。切り替えのメリットは、消費電力の削減で、IMMではバッテリ駆動時間をWindowsモードの2倍の10時間にまで延ばせる。切り替えはソフトウェアで行ない、数秒で切り替わる。
しかし、制約もあり、IMMでは基本的にmini PCI Express上のリソースにしかアクセスできない。IMMでは、メール、音楽、動画、Webといった機能があるが、IMMで音楽や動画を楽しむには、あらかじめ16GBのフラッシュメモリにそのデータを保存しておく必要がある。ただし、Windowsからはこの16GBのフラッシュメモリにアクセスできるので、普段視聴したいコンテンツは、ここに保存するようにしておくという運用次第で解決できる問題ではある。メールについても、Windowsモードでローカルにデータ保存している場合は、IMMからそれを見るのが難しいが、IMAP4などを使っている場合は特に支障なく、どちらのモードからも最新メールにアクセスできる。
ThinkPad X1 Hybrid | モードの切り替えはソフトで行ない、瞬時に終わる | IMMの画面 |
右側面 | 背面 | 左側面 |
「ThinkPad T430u」は、同社初のビジネス向けUltrabook。ThinkPadの名前からも想像できる通り、大和研究所で開発され、各種堅牢性テストを通過している。本体の厚さは20mm以下となっているが、これはもっと薄くすることもできたという。しかし、SSDだけじゃなく1TB HDDを積むといった、幅広いニーズに応えるため、敢えて極限まで薄くすることはしなかったのだという。
それでも、薄型化によりドックコネクタを装備できなかったのだが、これについてはUSB 3.0ポートリプリケータをオプションで用意している。これを使うと、PCとUSBケーブル1本で繋ぐことで、USB×5、イヤフォン、Gigabit Ethernet、DVI×2を増設できる。
(2012年 1月 12日)
[Reported by 若杉 紀彦]