【COMPUTEX 2009レポート】
Qualcomm、Snapdragonベースの「スマートブック」PCを発表
〜ASUSのAndroid採用Eee PCなどが展示

Snapdragonを採用したASUSTeKのプロトタイプ

会期:6月2日〜6日
会場:Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Hall
   Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/3
   Taipei International Convention Center



 米Qualcommは1日、同社の「Snapdragon」チップセットを使った新しいカテゴリのモバイルPC「スマートブック」構想を発表するとともに、同チップセットを採用したEee PCなどを展示、デモした。

 Snapdragonは、スマートフォンなどの携帯端末を対象にしたチップで、1GHzのARMコアCPUや、メディア処理用DSP、Wi-Fi/3G/Bluetooth/GPSといった無線機能などを搭載。また、3Dグラフィックや720pの画面表示および動画デコード機能なども併せ持つハイエンドな仕様となっている。日本では5月にNTTドコモが東芝製搭載スマートフォン「T-01A」を国内で発表している。

 Snapdragonファミリーは、現在1GHz駆動の「QSD8250」があるが、今回45nmプロセスを採用した「QSD8650A」が発表。QSD8650Aは、QSD8250からCPUを1.3GHzに高クロック化し、通信機能も強化。一方で、消費電力は3割削減した。2009年末よりサンプル出荷を開始する。また、デュアルCPUで1.5GHz駆動、1080p動画再生対応の「QSD8672」も予定されている。

 Qualcommは、このチップを用いたノートブックである「スマートブック」を発表した。これは製品名ではなく、スマートフォンとネットブックの間を埋める存在として投入することを示した新たなカテゴリ名である。

 従来のネットブックにない特徴として、スマートブックは、携帯電話のように世界中どこでも常にネットへの接続が可能、電源を入れた瞬間に立ち上がる、8〜10時間とほぼ丸1日動作するバッテリ駆動時間といった仕様を実現。また、もともとスマートフォン向けであり、基板が小さく低発熱なので、薄型軽量でファンレスとなっている。これに加え、10型/720pクラスの液晶、フルキーボードというスマートフォンにはない特徴もある。

 スマートブックのコンセプトについては、ASUSTeK、Compal、Foxconn、HTC、Wistron(Acer)といったメーカーが賛同しており、発表会場にはそのプロトタイプが展示された。

 ASUSTeKが展示していたのは、「Eee PC S101」と同じと思われる筐体を利用したもの。これが実際にEee PCブランドで製品化されるのかどうかは不明だが、デモ機の1つにはGoogleのAndroid OSが搭載され、実動していた。なお、Snapdragon自体は、そのほかのLinuxやWindows Mobileにも対応する。

ASUSTeKのデモ機はAndroidを採用。これはブラウザを表示させたところ こちらはデスクトップ画面 720pのハードウェア動画再生支援機能も搭載
こちらは、同じ筐体だが、OSにXandrosを採用し、OpenOfficeを動作させているところ スマートブックのコンセプトはスマートフォンとネットブックの間のような存在 すでに日本でも発表された東芝のSnapdragon搭載スマートフォン「T-01A」
メーカー名は不明だが、かなり横長な画面を採用した製品 こちらもメーカー名不明だが、タブレット型の製品。かなり本体が薄い Snapdragon搭載ケータイからWi-Fiで画面をTVに飛ばす技術デモ

(2009年 6月 1日)

[Reported by 若杉 紀彦]

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