イベントレポート

ASUS、12倍ズーム対応のカメラ特化スマホ「ZenFone 3 Zoom」

~4K撮影対応、感度はiPhone 7 Plusの2.5倍

ZenFone 3 Zoom

 ASUSは、CES2017の開幕に先立ち、プレスカンファレンスを開催、「ZenFone 3 Zoom」を発表した。

  ZenFone 3 Zoomは、“built for photography”を称するカメラ、ではなくスマートフォンで、12倍という高倍率ズームによって距離のバリアを打破するという。プロセッサはSnapdragon 625で、SuperPixelと名付けられたテクノロジにより、感度はiPhone 7 Plusの2.5倍に達した。また、暗所におけるオートフォーカスも瞬時だ。5,000mAものバッテリを内蔵し、6.4時間分の 4K UHDビデオを撮影できる。

 ゴリラガラス5に覆われた500cd/平方mの明るい画面は5.5型のフルHD AMOLEDだ。これだけの仕様を持つスマートフォンとしては、最薄部7.99mm、170gと、世界最薄最軽量を誇る。デュアルカメラシステムを採用し、メインカメラはf1.7の明るさで、25mmのワイドな焦点距離を持つレンズを持ち、1,200万画素のソニー製IMX362センサーが搭載されている。

 また、2つ目のカメラとして、焦点距離59mmの1,200万画素センサーが搭載され、そちらが光学2.3倍ズームとなっている。

 暗所に強いLaser AFは、動体追尾フォーカスが可能で「デュアルピクセルフェイズデテクションオートフォーカス(PDAF)システム」を採用し、位相差フォーカス用に撮像センサーの全ピクセルを使うように設計されているため、正確なピント合わせが高速にできるという。

 カメラとしては、マニュアルモード、RAWサポート、59mmか25mmのマニュアルレンズセレクションなどを駆使し、プロフェッショナルはプロフェッショナルとして、アマチュアはアマチュアとして、これまでは考えられなかったような写真が誰にでも撮れるという。

 Wi-FiはIEEE 802.11b/g/nのサポートのみで、OSについても発売後のAndroid 7.0へのアップグレード予定など、スマートフォンとして見た時には、ちょっと萎えてしまう仕様だが、コンパクトカメラとしてはこれまでにないスペックだ。特に、iPhone 7 Plusを陵駕するという画質には期待が高まる。

 発売は2月。日本での発売については未定だ。