イベントレポート
MSI、Kaby Lake用と思しきマザーボードなど新製品多数
2016年6月1日 11:02
MSIは、COMPUTEX TAIPEI 2016の会場ブースで、事前に発表されていたものも含め、新製品となるマザーボードやビデオカード、ノートPCなどを多数展示した。その中から本稿では、マザーボードの新製品を紹介する。
プロトタイプマザーボード「Z2T0 ANNIVERSARY」
まずはじめに紹介するのが、「Z2T0 ANNIVERSARY」というマザーボードだ。こちらは、係員に聞いても「何も言えない」としか言ってもらえない、非常に謎な製品となっている。MSIは今年(2016年)で30周年を迎えるそうで、それを記念したモデルとなるそうだが、仕様は一切不明で、展示してあるものは動作しないプロトタイプとのこと。なお、発売時期は2016年11月と書かれていた。
CPUソケットのカバーには、「LGA115X」との表記があるため、Intel製CPUに対応するマザーボードだと思われる。また、発売時期の2016年11月というタイミングから考えると、コードネーム「Kaby Lake」ことIntelの次世代Coreプロセッサに対応するマザーボードではないだろうか。製品名から考えると、チップセットの型番は「Z200」になるのかもしれないが、これも推察の域を出ず、詳細は闇の中だ。
少なくとも、2016年11月に、MSI何らかの新しいマザーボードが発売される可能性があることだけは間違いなさそうなので、その時期の動向に注目しておきたい。
このほか、MSIブースに展示されていたマザーボードの新製品をまとめて紹介する。
X99A XPOWER GAMING TITANIUM
「X99A XPOWER GAMING TITANIUM」は、オーバークロッカー向けマザーボードだ。事前に発表済みの製品で、既に日本での発売も確定しており、6月18日より発売開始になるという。日本での価格は未定。
チタンをイメージしたカラーリングが印象的だが、オーバークロッカー向けとして高品質設計となっているのはもちろん、前面側にU.2ポートやUSB 3.1 Type-Cコネクタを用意するなどの特徴も備えている。PCI Express x16スロットとメモリスロットは金属で強化した「Steel Armor」仕様となる。
Z170A MPOWER GAMING TITANIUM
こちらは、オーバークロッカーおよびゲーミングPCをターゲットとした、Intel Z170搭載マザーボード「Z170A MPOWER GAMING TITANIUM」。
X99A XPOWER GAMING TITANIUM同様の高品質仕様が特徴となっており、前面側にU.2ポートやUSB 3.1 Type-Cコネクタを用意する点も同様。また、PCI Express x16スロットとメモリスロット、M.2スロットは「Steel Armor」仕様となっている。加えて、裏面にスチール製のパネルが装着され、強度が高められている。こちらは日本での発売時期は未定。
X99A GAMING PRO CARBON
3色LEDの1,680万色フルカラーイルミネーション「Mystic Light」を搭載するゲーミングマザーボード「X99A GAMING PRO CARBON」。
ヒートシンクのロゴやドラゴン、マザーボード基板上などにフルカラーLEDを搭載。マザーボード右下のボタンを押すことでイルミネーションのパターンを変更したり、PCやスマートフォンの専用アプリを利用して発色や点滅パターンなどを自在にコントロールできる。こちらも、前面側にU.2ポートやUSB 3.1 Type-Cコネクタを備えるなど、X99A XPOWER GAMING TITANIUM同様の品質重視設計となっている点も特徴。
C236M WORKSTATION 10G
Intel C236チップセット搭載の、ワークステーション向けマザーボード「C236M WORKSTATION 10G」。
最大の特徴が、10GBASE-T対応のIntel製イーサネットコントローラ「X550-AT2」を搭載している点だ。10G LANが標準で利用可能となっており、ワークステーション向けのマザーボードながら、サーバークラスのネットワーク性能を備えることで、ハイエンドワークステーションにも余裕で対応できるとしている。