イベントレポート

MSI、Kaby Lake用と思しきマザーボードなど新製品多数

 MSIは、COMPUTEX TAIPEI 2016の会場ブースで、事前に発表されていたものも含め、新製品となるマザーボードやビデオカード、ノートPCなどを多数展示した。その中から本稿では、マザーボードの新製品を紹介する。

プロトタイプマザーボード「Z2T0 ANNIVERSARY」

仕様不明のマザーボード「Z2T0 ANNIVERSARY」

 まずはじめに紹介するのが、「Z2T0 ANNIVERSARY」というマザーボードだ。こちらは、係員に聞いても「何も言えない」としか言ってもらえない、非常に謎な製品となっている。MSIは今年(2016年)で30周年を迎えるそうで、それを記念したモデルとなるそうだが、仕様は一切不明で、展示してあるものは動作しないプロトタイプとのこと。なお、発売時期は2016年11月と書かれていた。

 CPUソケットのカバーには、「LGA115X」との表記があるため、Intel製CPUに対応するマザーボードだと思われる。また、発売時期の2016年11月というタイミングから考えると、コードネーム「Kaby Lake」ことIntelの次世代Coreプロセッサに対応するマザーボードではないだろうか。製品名から考えると、チップセットの型番は「Z200」になるのかもしれないが、これも推察の域を出ず、詳細は闇の中だ。

 少なくとも、2016年11月に、MSI何らかの新しいマザーボードが発売される可能性があることだけは間違いなさそうなので、その時期の動向に注目しておきたい。

CPUソケットのカバーには「LGA115X」との表記が
2本のPCI Express x16スロットはSteel Armor仕様となっている
バックパネル部は、USB 3.1 Type-CコネクタやHDMI、DisplayPort出力などが見える
SATAポートやSATA Expressポートがある。電源ボタン、リセットボタンなども見える

 このほか、MSIブースに展示されていたマザーボードの新製品をまとめて紹介する。

X99A XPOWER GAMING TITANIUM

X99A XPOWER GAMING TITANIUM

 「X99A XPOWER GAMING TITANIUM」は、オーバークロッカー向けマザーボードだ。事前に発表済みの製品で、既に日本での発売も確定しており、6月18日より発売開始になるという。日本での価格は未定。

 チタンをイメージしたカラーリングが印象的だが、オーバークロッカー向けとして高品質設計となっているのはもちろん、前面側にU.2ポートやUSB 3.1 Type-Cコネクタを用意するなどの特徴も備えている。PCI Express x16スロットとメモリスロットは金属で強化した「Steel Armor」仕様となる。

Z170A MPOWER GAMING TITANIUM

Z170A MPOWER GAMING TITANIUM

 こちらは、オーバークロッカーおよびゲーミングPCをターゲットとした、Intel Z170搭載マザーボード「Z170A MPOWER GAMING TITANIUM」。

 X99A XPOWER GAMING TITANIUM同様の高品質仕様が特徴となっており、前面側にU.2ポートやUSB 3.1 Type-Cコネクタを用意する点も同様。また、PCI Express x16スロットとメモリスロット、M.2スロットは「Steel Armor」仕様となっている。加えて、裏面にスチール製のパネルが装着され、強度が高められている。こちらは日本での発売時期は未定。

X99A GAMING PRO CARBON

X99A GAMING PRO CARBON

 3色LEDの1,680万色フルカラーイルミネーション「Mystic Light」を搭載するゲーミングマザーボード「X99A GAMING PRO CARBON」。

 ヒートシンクのロゴやドラゴン、マザーボード基板上などにフルカラーLEDを搭載。マザーボード右下のボタンを押すことでイルミネーションのパターンを変更したり、PCやスマートフォンの専用アプリを利用して発色や点滅パターンなどを自在にコントロールできる。こちらも、前面側にU.2ポートやUSB 3.1 Type-Cコネクタを備えるなど、X99A XPOWER GAMING TITANIUM同様の品質重視設計となっている点も特徴。

C236M WORKSTATION 10G

C236M WORKSTATION 10G

 Intel C236チップセット搭載の、ワークステーション向けマザーボード「C236M WORKSTATION 10G」。

 最大の特徴が、10GBASE-T対応のIntel製イーサネットコントローラ「X550-AT2」を搭載している点だ。10G LANが標準で利用可能となっており、ワークステーション向けのマザーボードながら、サーバークラスのネットワーク性能を備えることで、ハイエンドワークステーションにも余裕で対応できるとしている。

970A GAMING PRO CARBON

970A GAMING PRO CARBON

 こちらは、AMD 970搭載のAMD製CPU対応マザーボード「970A GAMING PRO CARBON」。

 X99A GAMING PRO CARBON同様に、1,680万色フルカラーイルミネーション「Mystic Light」を搭載しており、鮮やかなイルミネーションを楽しめる。USB 3.1 Gen2、Audio Boost 3、Gaming LAN、LAN保護機構といった、GAMINGシリーズとして機能面も充実している。