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GoogleのAndroid 6.0向け「Now on Tap」、本日より国内サービス開始

~画面に表示されている情報を理解して検索/提示

Now on Tap機能が利用可能に

 Googleは10日(日本時間)、Android 6.0端末に搭載されている「Now on Tap」機能の国内サービスを開始した。

 Now on Tapは、現在画面に表示されている内容を理解し、ホームボタンの長押しだけでその内容に関する検索などの操作が容易に行なえるサービス。米国に続いて日本が2カ国目のサービスインとなる。Android 6.0端末の設定において、Now on Tap機能を有効に設定するだけで利用可能。

アメリカに続き、サービスインは日本が2カ国目となる

 これまで、画面に表示されている単語など、内容が気になっている場合、その部分を手動で選択してコピー、その後Webブラウザや検索などを立ち上げ、単語をペーストして検索といった手間が必要だった。Now on Tapでは、ホームボタンの長押しで、現在画面に表示されている文脈やキーワードを自動的に解析し、キーワードに適した操作をカードで提示するので、この手間が大幅に省ける。

 例えば、LINE/メッセンジャー/メールなど任意のアプリで、「今夜何を食べようか」、「フォンデュにしようか」と言った会話のやり取りがあったとする。Now on Tapを起動すると、「フォンデュ」についてGoogle検索が行なえるほか、クックパッドアプリでのレシピ検索、食べログでの店検索、フォンデュの画像検索が行なえる。

会話の中でフォンデュが出てきたとする
ホームボタン長押しで、フォンデュが自動的にハイライトされて、クックパッドアプリでのレシピ検索を提示される
クックパッドでフォンデュのレシピ一覧が表示された

 Web上で観光名所などについて情報を閲覧している時にNow on Tapを起動すると、自動的に観光名所の名前を抽出し、そこまでの道のり案内(Googleマップ)や公式Webサイトへのリンク、電話アプリの起動(その観光名所に電話する。もちろん存在するのであればの話だが)などが提示される。

観光名所の情報について閲覧していると……
自動的に観光名所の名前がハイライトされ、場所への道のり案内(Googleマップ)や公式サイトへのリンクが表示される
観光名所までの道のりが表示される

 一方で待ち合わせ場所について相談し、その後待ち合わせ時間についての会話があると、Now on Tapはその待ち合わせ場所までの道のりの案内や、カレンダーの予定の作成がすぐにできるようになっている。

会話の中に待ち合わせ場所が出てきて、それがコーヒー店だった場合、食べログで場所を確認できる
さらに会話を進めて「いつ合うか」という時間の約束がされると、「カレンダーの予定の作成」がすぐにできる

 Now on Tapの基本的な仕組みは、画面上に表示されているテキストを全てコピーし、それをクラウド側で自然言語処理を行ない、ユーザーが何を求めようとしているのか理解した上でフィードバックをするようになっている。なお、セキュリティやプライバシーの関係上、この画面上に表示されている内容はクラウドで処理された後、結果を一切保存しない。

 Now on Tapの実現のために、具体的に3つの技術が使われている。1つ目がGoogleが持つ膨大なナレッジグラフ。例えば先に例に挙げた「フォンデュ」の場合、「食べ物であり、それを作るためのレシピがある」わけで、「観光名所」の場合「場所であり、そこに行く道のりがある」ということが理解できなければ、最良の結果をユーザーに提示できない。Googleは検索クローラの力を使い、膨大なナレッジグラフデータベースを構築しているからこそできる。

 2つ目は自然言語の理解。先に挙げた例で言えば、会話でユーザーが「フォンデュ」について検索を求めていることや、長い文章を読み解きその中でユーザーが「観光名所」について検索しようとしていることを理解する必要がある。Googleは長年自然言語の理解について研究してきたが、Now on Tapでの実用化にようやくめどが立ったという。

 そして最後が「App Indexing」。先のフォンデュ例では、Now On Tapでクックパッドのアプリにジャンプするアイコンが表示されるのだが、これは「クックパッドのアプリが食べ物のレシピについてたくさんの情報を持っている」ということを理解した上で提示しているためである。

 なお、先述の通り、セキュリティやプライバシーの関係上、サーバーにNow on Tapのクエリを残さないが、提示したカードでユーザーが最終的にどのボタンを押したのかについては統計を行ない、今後Now on Tap機能の精度向上のためのデータとして収集する。また、ナレッジグラフや自然言語の理解、App Indexingについては日々更新されていくので、処理精度が高まって行くとした。

Now on Tap実現のための技術
自然言語の理解
App Indexingの適用
Googleが掲げている理念

(劉 尭)