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NVIDIA、199ドルのAndroid TV/Tegra X1搭載ゲーム機「SHIELD」
~独自のクラウドゲームストリーミングサービス「GRID」も開始
(2015/3/4 15:06)
NVIDIAは3日(米国時間)、GDC 2015で基調講演を開き、CEOであるジェンスン・フアン氏が、同社で初めてOSにAndroid TVを採用したゲーミングコンソール「SHIELD」を発表した。5月に発売し、価格は199ドル。
SoCとして最新のTegra X1プロセッサを採用。MaxwellアーキテクチャのGPU(CUDAコア256基)を内包しており、Xbox 360の2倍の演算性能を謳う。H.264/H.265/VP9のハードウェアエンコーダ/デコーダを内蔵しており、4K動画を60fpsでデコード可能。Playストアの映画コンテンツを大画面のTVで楽しめるほか、撮った写真を家族で共有することもできる。
ボイスコントロールできるのも特徴で、音楽や動画の検索を音声で行なえる。別売りのリモコンも用意され、本体とBluetoothでペアリングすることで、手元のリモコンでボイスコントロールできる。またこのリモコンにはステレオミニジャックも用意されており、SHIELDで再生中の音楽などをヘッドフォンで楽しめる。
この辺りは、高機能なAndroid TVデバイスと言ったところなのだが、NVIDIAがもっとも注力するのはやはりゲームである。
OSにAndroid TVを採用したことで、Google Playストアで配信されている数千以上のAndroidゲームがプレイできるほか、SHIELDの発売とともに50以上のタイトルが最適化される。中には「DOOM 3:BFG Edition」や「Crysis 3」、「バイオハザード5」と言った、主にPCやハイエンドゲーム機でしかプレイができなかったタイトルもローンチされる。
加えて、これまで開発してきた「NVIDIA GRID」技術を応用した独自のゲームストリーミングサービスを展開する。これはゲームをクラウドのサーバーで実行し、ユーザーのコントロールおよび画像/音声をストリーミングで転送する。これによってGeForce GTX以上のGPUが要求されるAAAタイトルも、1080p/60fpsという速度でSHIELD上で実行できるとしている。
GRIDサービスはサブスクリプションモデルを採用し、いくつかのタイトルを無料でプレイできるほか、ゲームの購入と同様に、好きなタイトルを選んで有料でプレイできる。Playストアからダウンロードする場合、当然ダウンロードに時間が掛かるのだが、GRIDサービスを利用すれば即時にゲームがプレイできるのも特徴となっている。
主な仕様は、SoCにTegra X1、メモリ3GB、ストレージ16GBなどを搭載。インターフェイスは、USB 3.0×2、Micro USB 2.0、microSDカードスロット、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1+LE、Gigabit Ethernet、HDMI 2.0などを備える。
デザインにこだわったシャープなデザインの筐体も特徴。本体サイズは25×130×210mm(幅×奥行き×高さ)、重量は654g。Wi-Fi Direct接続のゲームコントローラが付属する。