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キヤノン、写真向けA3ノビプリンタのソフトウェア強化版

「PIXUS PRO-10S」
「PIXUS PRO-100S」

 キヤノンは、プロ/ハイアマチュア写真家向けのA3ノビ対応プリンタ「PIXUS PRO-10S」、「PIXUS PRO-100S」を2月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、税別直販価格は両製品とも64,800円。

 2012年11月に発売した「PIXUS PRO-10」、「PIXUS PRO-100」の後継モデルで、ハードウェアは継承し、プラグインソフトウェアを強化。また、iPad用ソフトウェアを新たに提供する。

 プラグインソフトの「Print Studio Pro」は、同社のRAW現像ソフト「Digital Photo Professional」(DPP)との連携を強化。ソフトウェア上でプリンタのICCプロファイル情報を反映することでディスプレイ上で出力結果をシミュレーションできる「ソフトプルーフ機能」のほか、レンズ交換式カメラ「EOS」シリーズのピクチャースタイルごとの違いをパターン印刷できる機能や、DPPのメニューにPrint Studio Proを起動するボタンを搭載する。

ソフトプルーフ機能の作業手順

 iPad向けアプリ「Pro Gallery Print」は、画像向けクラウドサービス「SmugMug」、「Zenfolio」と連携し、写真の閲覧/プリントを行なえるほか、PIXUSシリーズで採用されているクラウド連携サービス「PIXUSクラウドリンク」に対応する。同アプリはApp Storeで2月中旬より無償提供を予定。iOS7以降を搭載するiPad 2/iPad(第3世代以降)/iPad mini/iPad Airで利用できる。

 なお、従来モデル所有者にも、Print Studio Proのアップデータが提供されるほか、iPad向けアプリも同様にApp Storeよりダウンロードして利用できる。

 ハードウェアは従来と変わらず、「PIXUS PRO-10S」は9色顔料+クロマオプティマイザーの10色インク/全弾4plの仕様で、A3ノビ/カラー印刷は約5分20秒。「PIXUS PRO-100S」は8色染料/全弾3plの仕様で、A3ノビ/カラー印刷は約1分30秒。両製品とも最大解像度は4,800×2,400dpi、インターフェイスはUSB 2.0およびIEEE 802.11b/g/n無線LAN、Ethernetを備える。

 本体サイズは約689×385×215mm(幅×奥行き×高さ)、重量はPRO-10Sが約20kg、PRO-100Sが約19.7kg。

(多和田 新也)