ASUSTeK Computerは、8+2フェーズのデジタル電源回路を搭載したIntel Z77 Express採用Mini-ITXマザーボード「P8Z77-I DELUXE」を日本市場向けに発売した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は21,000円前後の見込み。

　Mini-ITXという小型フォームファクタを採用しながら、CPUに電源供給を行なうVRM部をドーターカードにすることで、8+2の多フェーズ回路を実現した。デジタルスイッチング方式の「DIGI+」を採用し、省電力チップの「EPU」と、オーバークロック用チップの「TPU」を装備。高い省電力性とオーバークロック性能を実現したという。

　また、ファンの回転数をコントロールできる「Fan Xpert」、CPU/メモリ非装着時でもBIOSを更新できる「USB BIOS Flashback」、UASPプロトコルが利用できる「USB 3.0 Boost」、CPU内蔵GPUとディスクリートGPUを組み合わせて性能向上できる「Virtu MVP」などをサポートする。

　ソケットはLGA1155で、対応CPUはCore i7/5/3など(Ivy Bridge/Sandy Bridge)。メモリはDDR3 DIMM×2で、容量は16GB、速度は最大2,400MHz(オーバークロック)をサポート。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×2、SATA 3Gbps×2、eSATA 3Gbps×2。拡張スロットはPCI Express x16×1(3.0対応)。

　ネットワークは、Intel 82579VによるGigabit Ethernetや、Bluetooth 4.0、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANを備える。無線LANでは、iPadなどをDLNAのリモコン、リモートデスクトップクライアントなどとして利用し、さらにコンテンツの共有などが可能な「Wi-Fi Go!」に対応する。

　バックパネルインターフェイスは、USB 3.0×4(うち2基はチップセット内蔵機能、2基はASMediaコントローラ)、USB 2.0×4、DisplayPort、DVI-I、HDMI出力、無線LANアンテナ端子、音声入出力などを備える。また、CMOSクリアボタン、USB BIOS Flashbackボタンを備える。