エルピーダ、6Gbps動作のGDDR5を開発

EDW1032BABG

11月20日 発表



 エルピーダメモリ株式会社は20日、業界最高レベルとなる6Gbpsの高速動作を実現した1Gbit GDDR5「EDW1032BABG」の開発に成功したと発表した。2009年12月にサンプル出荷、2010年4月~6月期に量産を開始する。

 エルピーダ初となるGDDR製品。2009年8月にQimondaから譲り受けたGDDRの設計資産を活かし、ミュンヘンのデザインセンター、本社の技術チームならびに製造を請け負うWinbond Electronicsの連携と協力によって、わずか3カ月で開発に成功した。

 容量は1Gbitで、転送速度は6Gbps。構成は32Mbit×32と、64Mbit×16の2種類を用意。量産時に超高速テスターが不要な独自のテスト手法を採用し、テストコストを削減できるという。

 また、同社はドイツ時間の19日に、グラフィックスDRAM開発拠点のミュンヘンデザインセンターの開所式を開催。同所は2009年5月に開設され、GDDRの設計業務に携わってきたが、今回、メモリの試験・解析装置を備えた実験室が稼働し、製品の設計/開発/評価/動作試験に加え、さまざまな解析を行なう設計/開発拠点として本格稼働を始めた。

(2009年 11月 20日)

[Reported by 劉 尭]