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電子書籍端末カラー時代への幕開けか。E Inkのフルカラー電子ペーパーが登場

 E Ink Holdingsは24日(米国時間)、電気泳動方式の電子ペーパーでは初という、フルカラーの電子ペーパー技術「Advanced Color ePaper」(ACeP)を開発したと発表した。

 カラーフィルタアレイ(CFA)を使わずに、8原色の着色顔料でピクセル単位でフルカラーを実現。従来のモノクロのE Inkと同じく、電気泳動方式を採用する。光減衰がなく、CFA式よりも豪華な発色を実現。現行のE Inkを使用する電子ペーパーと同等の低消費電力と視認性の高さを誇るという。

 現時点では、電子書籍端末などへの導入は発表されておらず、最初はデジタルサイネージ向けに展開していくという。なお、米国サンフランシスコで開催されているDisplay Week 2016にて、解像度1,600×2,500ドット(150ppi)の複数のACeP式20型ディスプレイを展示している。

(中村 真司)