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“既存の外付けキーボードの多くが抵触する特許”が登録
(2015/7/8 12:49)
エイディシーテクノロジー株式会社は、スマートフォンやタブレットに使用される外付けキーボードに関する特許2件の取得を発表した。
取得された特許は、第5524148号「コンピュータ装置」、第5149336号「コンピュータシステム、及び、このコンピュータシステムで用いられるキーボード」。
第5524148号は、「状況に応じて自分が使いたいキーボードに切り替える」ことができるというもので、「現在販売されているスマートフォン、タブレットには標準で備わっている機能」であるという。公開された模式図では、外付けキーボードを接続するとスクリーンキーボードが自動で非表示になることが示されている。
第5149336号は、「キーボードを接続すれば、利用可能なアプリケーションをディスプレイに表示」するというもの。ディスプレイはPCだけでなくスマートフォンやタブレットでも範疇。
自分のキーボードを持ち歩くだけで、接続したどのコンピュータ(ネットカフェやホテルなどに置いてあるPC、スマートフォン、タブレット)でも利用しやすい環境で利用でき、キーボードに備えられている記録をコンピュータにマウントしない限り、データを使用することができないため、データを適切に保護できるのが特徴としている。
特許内容の詳細は、それぞれ特許情報プラットフォームの特許5524148、特許5149336の項を参照されたい。
【お詫びと訂正】記事初出時、「両特許ともに特許情報プラットフォームへ登録されていない」としておりましたが、登録されておりました。お詫びして訂正させていただきます。
同社では「現在市場にある多くの製品は、この2件の当社特許に抵触すると思われる」としており、業務などでスマートフォン、タブレットに外付けのキーボードを使用してデータを入力する場合にも、これらの特許に抵触する可能性が大きいという。
同社はライセンス付与シールを付した「特許ライセンス付きBluetoothキーボード」を同社ネットショップで販売しており、ライセンス付与のシールが付されていないキーボードを引き続き使用する場合、特許侵害となる可能性があるとしている。なお、ライセンス付き製品のラインナップは今後増やしていく予定であるという。