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ARM、最大16コアの「Mali-T760」とAndroid特化の「Mali-T720」

~電力性能比を向上

Mali-T760
10月29日(現地時間) 発表

Mali-T720

 英ARMは29日(現地時間)、電力性能比を高めたGPU「Mali-T760」と、Androidに特化したGPU「Mali-T720」を発表した。

 Mali-T760はMali-T600の後継となるモデルで、従来のMali-T604と比較すると電力あたりの性能を最大4倍に引き上げたという。グラフィックスコアは1~16基でスケーラブルに変更できる。また256KB~2,048KBのL2キャッシュを内蔵する。バスはAMBA4 ACE-Lite。

 独自のARM Frame Buffer Compression(AFBC)技術により、メモリバンド幅の占有率を50%以上軽減できるという。APIはDirectX 11、OpenCL 1.1、OpenGL ES 1.1~3.0に対応。4xFSAA/8xFSAA/16xMSAAなどのアンチエイリアシングをサポートする。

 TSMCの28HPMプロセスと16FFプロセスに最適化しており、ARM POP IPを通してライセンス提供する。

 Mali-T720は“Androidのために作られた”というコストパフォーマンス重視モデルで、従来のMali-400と比較すると電力性能比を1.5倍に引き上げたという。また従来のコスト重視のGPUと比較すると約50%の性能向上を図りながら、ダイサイズを30%縮小したとしている。

 グラフィックスコアは1~8基でスケーラブルに変更できる。L2キャッシュは32KB~256KBで構成によって異なる。バスはAMBA4 ACE-Lite。こちらもAPIはDirectX 11、OpenCL 1.1、OpenGL ES 1.1~3.0に対応するが、アンチエイリアシングは4xFSAA/8xFSAAのみとなっている。

 こちらはTSMCの28HPMプロセスにのみ最適化しており、ARM POP IPを通してライセンス提供する。

(劉 尭)