Sonyは1日(独時間)、ドイツベルリンで3日から開催される展示会「IFA 2010」(国際コンシューマエレクトロニクス展)に併せてプレスカンファレンスを開催。この中で、3D立体視に対応するVAIOの試作機を展示した。
現時点では、本体および3Dメガネとパネルの説明書きだけが公開されているに留まる。液晶は16型クラスのフルHDで、筐体のデザインを見るに、「VAIO Fシリーズ」をベースとしていると思われる。ただし、試作機であるため、このまま製品化されるかは不明。
3D立体視に対応したPCは、ノート型を含めすでに他社から発売済みだが、今回展示されたVAIOの試作機では、240Hzという4倍速のパネルが用いられている。既存の製品は120Hzで、240Hzのパネルを搭載するPCはほかに例がない。
2D映像を3Dに変換する機能も搭載し、本体上にも「3D」と刻印されたボタンがある。
また、バックライトLEDを制御して各コマ間に黒フレームを挿入し、クロストークを軽減するという同社のTV「ブラビア」と同等の機能も搭載する。なお、オリジナルのコマ間に中間映像を補完する機能があるかは不明。
3Dメガネは、SONYのロゴが入った「ブラビア」用と同一と思われるアクティブシャッター式のものがセットとなっていた。このことから、NVIDIAの3D Visionではなく、独自の技術を採用しているようだ。
3Dメガネは独自のもの | 2D-3D変換ボタンを搭載 |
(2010年 9月 3日)
[Reported by 若杉 紀彦]