7月13日 発表
サイレックス・テクノロジー株式会社と株式会社ワコムは13日、液晶ペンタブレットを無線化するシステムソリューションを開発したと発表した。また、2011年3月の製品化を目指し、共同で市場開拓を行なうことで合意した。
液晶ペンタブレットは通常、ケーブルでPCと接続されているが、設置場所の制限や、セキュリティ/衛生上の理由でPCと離れた場所に設置したいというニーズがあったという。
今回のソリューションは、サイレックスの映像ワイヤレス端末「Network Display Adaptor」(NetDA)を介してワコムの液晶ペンタブレットとPCを無線LANで接続。無線LAN経由ながら、筆圧や色のバリエーションなど手書きの描画、文字入力を実運用レベルで行なえるようにした。無線LANはIEEE 802.11nを用いる。さらに、NetDAは複数台の液晶ペンタブレットをPCと接続しても、映像信号およびUSB信号を同時に送信できるという。
需要のある市場として、医療機関、工場、教育機関、情報保護などを見込む。両社は、最大16m離れた環境でも手書き描画やPC操作を十分な性能で実施できたり、粉塵が多い場所や水を扱う場所でPC本体を安全なところに置いて使用したり、作業者から離した状態でPC本体を集中管理して情報漏洩を防止できることなどをメリットに挙げている。
(2010年 7月 13日)
[Reported by 山田 幸治]