キングジム、デジタルメモ「ポメラ」にプレミアムモデル
~大画面化、編集機能強化

12月11日 発売
価格:34,650円



ポメラ DM20

 株式会社キングジムは、デジタルメモ機「ポメラ」にプレミアムモデル「DM20」を追加し、12月11日に発売する。価格は34,650円。

 ポメラはキーボードでメモを取ることに特化した小型端末。17mmピッチのキーボードや約2秒の起動速度などを特徴とする。今回発表されたプレミアムモデルは、液晶が4型ら5型に大型化、編集機能が強化されたほか、トップパネルが皮革風に変更された。液晶の解像度は640×480ドットで、前モデルから変更されていない。

 編集機能については、折り返し文字数の設定や、文字数/行数のチェック機能、定型文機能(最大500文字を18個)、ソート可能なフォルダ管理機能、CTRLとCAPSキーを入れ替える機能が追加された。ほか、最大3,200文字の文書をQRコード化する機能も新搭載。これを携帯電話で読み取って、メールで送信できる。また、ATOKのオプション辞書を30種搭載した。

 仕様面では、内蔵メモリのユーザー領域が約89MBに強化されており、最大28,000文字のファイルを最大1,000個保存可能となった。400文字原稿用紙換算では、前モデルが120枚だったのに対し、新モデルは7万枚に相当する。

 電源は単4アルカリ乾電池×2で、実使用動作時間は約20時間。本体サイズは145×100×33mm(幅×奥行き×高さ、折りたたみ時)、重量は約370g。インターフェイスはUSBで、Windows XP/Vista/7搭載PCに接続してファイルを取り込める。

 本体色はリザードブラックとパイソンブラウンの2色。また、着せ替えパネルとして、リザードホワイト/カリフォルニアレッド/レーシングカーボンの3色が用意される。発売は12月11日で、価格は3,150円。

DM20(左)と既存モデルのDM10(右)テキストをQRコード化し、ケータイで読み取り可能にメモリのユーザー領域が強化された
右サイド正面標準パネルのリザードブラックとパイソンブラウン
着せ替え天板のリザードホワイト、カリフォルニアレッド、レーシングカーボン

●2代目ポメラは編集機能強化でプロもターゲットに

 11月25日に開かれた発表会で、同社代表取締役社長 宮本彰氏は、「今回発表した2代目は、初代からデザインを強化したプレミアムモデル。この場に集まって頂いた記者やライターの方など、プロ向けに使って頂けるように編集機能を強化した」と語った。

 また、2008年11月の発売以来、限定色や地域限定のTV CMにより、2009年11月時点で約9万台を販売し、製品が順調に成長していることが説明された。ただし、ユーザー層の偏りは若干改善してきたが、依然として 84.5%を男性が占める。年齢別では、20代以下が4.7%と、ユーザー層の拡大が課題であるという。

 この件について、同社開発本部電子文具開発部立石幸士氏は、DM20を高機能なプレミアムモデルと位置づけ、「ポメラをより幅広いユーザーにアピールするようラインナップ化する」と今後の展開を説明した。DM20の販売は年間で5万台を目標とする。

キングジム 宮本彰氏2009年11月時点で9万台を販売ユーザー層のまとめ
キングジム 立石幸士氏幅広いユーザーにアピールするラインナップ化を目指す

(2009年 11月 25日)

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