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WD、垂直磁気記録で14TBを実現したヘリウムHDD

Ultrastar DC HC530

 Western Digitalは17日(現地時間)、従来の垂直磁気記録(CMR)を採用しつつ、業界最大容量の14TBを実現したデータセンター向けHDD「Ultrastar DC HC530」を発表した。

 同社は2017年10月に、第2世代ホストマネージドSMR(瓦記録)技術を採用した14TB HDD「Ultrastar Hs」を投入したが、同製品はデータがシーケンシャルで書き込まれる必要があるため、新しいコマンドセットを用意する必要があり、従来の大容量HDDとは単純な交換ができなかった。

 一方Ultrastar DC HC530はCMRを採用しているため、従来システムからの置き換えが可能。エンタープライズやクラウドデータセンターにおいて、ランダム書き込みワークロードに適用できるという。

 新製品は独自のHelioSeal技術によってヘリウムガスを封止した第5世代モデルとなる。2次元磁気記録方式(TDMR)、および2段アクチュエータ(DSA)により、磁気ヘッドの位置決めの最適化および耐振動性能を向上。また、自己暗号化機能も備える。インターフェイスはSAS 12GbpsまたはSATA 6Gbps。

 いずれのモデルも回転速度は7,200rpm、最大データ転送速度は267MB/s、シークタイムは7.5ms。フォームファクタは3.5インチ。