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ExcelのセルがAI対応へ進化

AIを活用するデータタイプの「Stocks(株式)」と「Geography(地理)」

 米Microsoftは3月29日(現地時間)、プレビュー版Office 365の表計算ソフトExcelに、AIを活用したデータタイプ「Stocks(株式)」および「Geography(地理)」の実装を発表した。

 これらの機能はセル上に入力した国名や財務データなどをもとに、ExcelがMicrosoft Knowledge Graphからデータを取得し、内容を判断して関係するデータを表示するというもの。

 これまで、Excelのセルのデータは単なる数値や文字列だったが、新機能により、Excelのセルデータはコンセプトを持つようになる。

 たとえばセルに国名が入力されると、地域、緯度、人口、指導者、タイムゾーンなど、付随するデータを内包するため、任意のものを選ぶことでそのデータがセル上に自動表示される。また、数式形式で入力することもできる。なお、データベースを参照するさいに、国名の誤字や数値の誤記なども修正してくれるようだ。

 現状はStocksとGeographyしか用意されていないが、そのほかのデータタイプも今後追加していく予定。なお、この機能は今のところ英語でしか利用できない。