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富士通、国内トップクラスの性能を実現するスパコンを九州大学から受注

~Skylake+Tesla P100で10PFLOPS

写真は現行のPRIMERGY CX400

 富士通株式会社は15日、国立大学法人 九州大学情報基盤研究開発センターからスーパーコンピュータシステムを受注した。2017年10月より順次稼働開始する。

 このスパコンは「FUJITSU Server PRIMERGY CX400」の次期モデルなど、2,000台以上のサーバーで構成され、システムの総理論演算性能は約10PFLOPSを実現。国内トップクラスの性能となる予定であるとしている。

 国内のスパコンとしては初めて、フロントエンドサブシステムに構築する大規模プライベートクラウド環境と、バックエンドサブシステムの計算サーバーを高速ファイルシステムを介して連携運用する。

 バックエンドサブシステムの計算ノードは、Skylakeの開発コードで知られる「Xeon プロセッサー・スケーラブル・ファミリー」を搭載した「PRIMERGY CX400」の次期モデル2,128台で構成される。このうち128台は、GPUにNVIDIAの「Tesla P100」を1台あたり4基(合計512基/GPU間はNVLink接続)を搭載する。

 フロントエンドはXeon プロセッサー・スケーラブル・ファミリーと、Quadro P4000を搭載した基本フロントエンドノードを160台、そして1台あたり12TBのメモリを有する大容量フロントエンドノード4台などで構成される。一方、ストレージサブシステムには24PBを超えるディスクアレイ装置を備える。

 インターコネクトは「EDR InfiniBand」を採用するほか、ファイルシステムは富士通の「FEFS」によって構築した。