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翻訳機能でSkypeは“空間”と“言語”の壁を越えるコミュニケーションツールに
~固定電話や携帯電話との通話でも利用可能
2017年4月7日 15:13
日本マイクロソフト株式会社は、コミュニケーションツール「Skype」で日本語のリアルタイム音声翻訳が可能となったことを発表した。
これはBingなどMicrosoft製品で使われている「Microsoft Translator」のアップデートに伴うもので、詳細は別記事(Skypeで日本語のリアルタイム音声翻訳が可能に)を参照されたい。
日本マイクロソフトでは、発表と同時にメディアを対象とした体験会を開催。イベントには日本マイクロソフト株式会社 Officeマーケティング本部 シニアプロダクトマーケティングマネージャーの鈴木哉氏が登壇し、Skype翻訳の新サービスを紹介した。
鈴木氏は、Skypeは月間3億人が使う無料チャット/音声通話/ビデオ通話アプリケーションで、拡張機能である「Skype翻訳」が新たに日本語に対応したと述べた。
今回の日本語対応によって、Skypeは空間の壁を越えて会話を可能とするだけでなく、言語の壁も越えて人と人とを会話で繋ぐものとなったとアピール。
日本語の話せない友人との交流といった家族や友人とのコミュニケーション、海外の学校・生徒との交流といった教育現場での利用のほか、Skype Outによる固定電話/携帯電話との通話でもSkype翻訳が利用可能なため、海外旅行先のホテルやレストランの予約といった観光シーンでも活用できるという。
また、日本ではOfficeプリインストールPCに付随するOffice 365サービス1年分や、Office 365 Solo契約者であれば、Skype Outが毎月60分無料で利用できるため、今回のSkype翻訳の日本語対応を機に活用してほしいと述べた。
翻訳品質については、同氏は「サービス開始直後のため期待に添えないこともある」としたものの、深層学習を翻訳エンジンに用いている関係上、使えば使うほど品質が向上していくとした。
誤訳などがあった場合に直接ユーザーがフィードバックする方法は用意されていないものの、Skype同士での通話は利用規約に基づいて10~20%がサンプリングされており(Skype Outの場合は対象外)、会話の整合性などをAIで分析することで翻訳品質の向上に役立てているという。
現状の対応は、デスクトップ版およびWindows 10向けに提供されているプレビュー版、Web版で、スマートフォンについては音声以外の雑音や音声品質が音声認識に影響を及ぼすため、現時点では対応未定とのことだった。