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Apple、Touch Barに対応した「Logic Pro X 10.3」公開
~録音機能などが強化された「GarageBand 2.2 for iOS」も
2017年1月19日 19:16
米Appleは18日(現地時間)、iOS用音楽制作ソフト(以下DAW)「GarageBand 2.2 for iOS」、Mac OS用DAW「Logic Pro X 10.3」を公開した。ともに旧バージョンユーザーは無償アップグレード可能で、ライセンスを持っていない場合には、App Storeよりそれぞれ600円、23,800円にて購入できる。
GarageBand 2.2 for iOSでは、サウンドブラウザを再設計し、より素早くTouch Instrumentの内容を確認できるほか、探しているサウンドを素早く見つけられるとしている。
また、Logic Proで利用できたシンセサイザ「Alchemy」を搭載。Alchemyには、EDM/Hip-Hop/インディー/ロック/ポップなどさまざまなジャンルに合うよう、Appleがデザインした150以上のサウンドパッチが用意されており、Alchemy搭載のTransform Padを利用すれば、8つのサウンドスナップショットの間をリアルタイムに行き来し、サウンドを変化させながら演奏できる。
録音機能も強化され、複数回録音後にそれぞれのテイクを再生して気に入ったテイクに切り換えられる「マルチテイク録音」に対応。Audio Recorderも再設計され、ワンタップで適用できるボーカルエフェクト、ピッチ補正、ディストーション、ディレイなどのスタジオエフェクトを備える。
ミックス部分では、Visual EQを含むオーディオプロセッシングツールの新コレクションや、サードパーティ製のAudio Unitプラグインエフェクトに対応した。
Logic Pro X 10.3では、新MacBook Proが搭載する「Touch Bar」に対応し、タイムラインのオーバービューでプロジェクト全体を一目で確認したり、位置の移動、選択中のトラックの音量やSmart Controlのが可能となった。
またTouch Barを利用したソフトウェア音源の演奏コントロールも可能で、音階のカスタムが可能なピアノキーボードや、ドラムパッドとして利用できる。そのほか、Touch Bar上のコントロール項目をカスタマイズし、よく使うキーボードショートカットを設定することもできる。
Touch Bar以外の新機能としては、iOS端末からLogicのセッションへ新規トラックを追加可能となった。共有オプションからLogicのプロジェクトをGarageBandと互換性のあるバージョンとしてiCloudにアップロードしておくことで、iOSデバイスで開いて作業が可能となり、アイディアがひらめいた時にいつでも新規トラックを追加できる。プロジェクトはiCloudに再度保存しておけば、Macで元のLogicのプロジェクトを開いた際にiOSデバイスで加えた変更が自動的に反映される。
そのほか、任意のトラックにあるリージョンや編集部分を組み合わせて複数のプレイリストを作成し、それらを切り換えることができる「代替トラック(オルタナティブトラック)」機能が搭載され、アイディアを試したりいくつかのバージョンを評価したりすることが容易となった。
Logic内蔵またはサードパーティ製プラグインエフェクトを自由に組み合わせ、選択した単一または複数のオーディオリージョンに適用できる「選択ベース処理」機能も追加されている。
またサミングエンジンが64-bitとなり、192の追加バスと、本格的なステレオパン機能を備え、ステレオ信号の個別制御が可能となった。