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ARM、IoTデバイス向けの組み込みプロセッサ2製品

~初のARMv8-Mアーキテクチャ採用、セキュリティにフォーカス

Cortex-M23およびCortex-M33

 ARMは25日(英国時間)、IoTデバイス向けの組み込みプロセッサ「Cortex-M23」および「Cortex-M33」を発表した。

 両プロセッサは、ARMv8-Mアーキテクチャを採用した同社初の組み込み向けプロセッサで、ARMv6-MおよびARMv7-Mアーキテクチャと後方互換性を持つ。

 ARMv8-Mは、同社のセキュリティ基盤「TrustZone」を搭載しており、両プロセッサをデバイスに組み込むことで、セキュアブートや暗号化、IDおよび鍵の管理、デバイスのプロビジョニングとアップデートといったセキュリティオプションを利用できる。ARMでは、TrustZoneにより、コードとデータの真正性、完全性、機密性を保護するとしている。

 Cortex-M33は、コプロセッサインタフェースなどの構成オプションが用意されており、高い汎用性が特徴で、DSPと浮動小数点演算に対応し、Cortex-M3やCortex-M4と比較して、性能と効率が向上しているとする。

 Cortex-M23は、小フットプリントかつ、超低消費電力なマイクロプロセッサのために設定されたCortex-M0+に準拠したプロセッサで、仕様の制約が厳しいデバイスでも、セキュリティを担保するものとなっている。