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シャープ「AQUOS」CMに抜擢されたカトパン。直近の目標はエモパーと旅

若杉紀彦

2016年6月2日 14:35

　シャープ株式会社は2日、スマートフォン「AQUOS」2016年夏モデルの説明会 & CM発表会を開催した。新しい方向性へと舵を切る新製品を解説。また、CMキャラクターに抜擢されたフリーアナウンサーの加藤綾子さんもゲスト登場し、製品の感想などを語った。

　AQUOSの2016年夏モデルは5機種。内3機種はフラグシップとなる「AQUOS ZETA」(ドコモ向け)、「AQUOS Xx3」(ソフトバンク向け)、「AQUOS SERIE」(au向け)で、本体色以外の仕様は同じ。すでに、各キャリアから発表済みのものとなる。

　主な仕様は、Qualcomm MS8996、メモリ3GB、ストレージ32GB、5.3型1,080×1,920ドットIGZO、前面500万画素背面カメラ、背面2,260万画素カメラ、3,000mAhバッテリなどを搭載。本体サイズは約73×149×7.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約155g。

AQUOS新製品。左3つがフラグシップモデル

　シャープではモノの人工知能化「AI×IoT=AIoT」を推し進める「ココロプロジェクト」をさまざまな製品ジャンルで展開中だ。「AIoT」により、モノが知性を持ち、それによってモノに愛着が湧くことを狙っている。ココロプロジェクトで開発された製品やサービスには、ハートをかたどった共通のマークも付与される。

　AQUOSスマートフォンも、当初の「不満解消」から「コミュニケーション」へとブランドポジションを変更しており、AQUOSが端緒となって、新たな会話や行動を生み出す「人に寄り添うパートナー」となることを目指す。

　その中心的役割を担うのが「エモパー(EMOPA)」。一種の人工知能機能で、状況に応じてユーザーにスマートフォンが話しかけてくる。2014年冬のバージョン1.0から、使う人に会った話題を選んで話しかけるバージョン2.0、周囲の変化を察知するバージョン3.0を経て、新製品はバージョン4.0に進化し、ヘルスケア機能を取り込んだ。栄養管理士やフィットネストレーナー監修による専門的アドバイスを教えてくれたり、タニタの体組成計との連携機能などを追加している。また、音声メモでの認識率も格段に向上したという。

モノの人工知能化=AIoTを目指す

ココロプロジェクトのコンセプトマーク

AQUOSフォンの今後のブランドポジション

エモパー4.0でヘルスケアに対応

　ディスプレイとカメラ周りも進化。ディスプレイは同社独自のIGZOを採用するが、120Hzの高速駆動により、描画がより滑らかになり、目の疲れも抑えるという。もともと省エネをウリとするが、「長エネスイッチ」をオンにすると、一部の動作や機能を制限することで、バッテリ残量20%でも1日持つとしている。

　背面カメラは2,260万画素で、リコーの画質認証プログラム「GR certified」を取得。レンズは独自に開発したモノで、F1.9と明るく、歪みや色収差がないため、ソフトによる画像補正が不要。また、正確なホワイトバランスにより、鮮やかな色合いと美しいグラデーションを実現するとしている。

　起動速度約0.4秒、AF速度約0.02秒という高速さ、花火が開いた瞬間に自動的に撮影する機能、H.265 4K動画で撮影し気に入ったコマを静止画として切り出す機能、最大240fpsの高速撮影やその動画にフレームを補間し超スロー映像とする機能などもウリとなる。

　UI面でも、手に持つだけで起動するグリップマジック機能、手首をひねることで1つ前のアプリに切り替えるツイストマジック機能、ニュースやSNSなどを自動的にスクロールする機能、エモパーがユーザーの生活パターンを学習し、就寝時間が近づくと自動的にブルーライトをカットするリラックスオート&リラックスビュー機能などにより、使いやすさを訴求。リラックスビュー機能を利用すると、目の疲れの軽減に加え、睡眠の質も向上できるとしている。

120Hz駆動のIGZO

目も疲れにくいという

カメラはGR certified取得

カメラの起動は0.4秒、AFは0.02秒

花火が開いた瞬間に自動的にシャッターを切る機能を搭載

就寝時間を検知してブルーライトをカットする機能も搭載