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ハギワラ、3.5インチFDサイズのデータ交換用新メディア「NFD」

「NFD」
2014年秋 出荷開始

 ハギワラソリューションズ株式会社は20日、3.5インチFDなどに代わるデータ交換用メディア「NFD」(New Flexible Device)を開発。2014年秋より出荷を開始することを発表した。

 金融機関と企業の間でのデータ交換に現在も使われることが多いという3.5インチFDやCMT(磁気テープ)のメディアや対応機器の入手が困難になっている一方、コストの大きいデータ転送サービスや、フォーマット統一が難しく破損のリスクの高いCD/DVD、本体が小さいためラベルが貼れず紛失リスクが高いUSBメモリなど、3.5インチFD/CMTの代替として提案されるデータ交換手法は、それぞれに課題がある。金融機関などでは3.5インチFDに運用を最適化しているところもあり、これらの課題を解決するために開発された新メディアとなる。

 「NFD」は、3.5インチFDと同サイズのフラッシュメモリ採用ストレージで、セキュリティを考慮して専用ソフトウェアを利用した独自のフォーマットを採用。パスワードや拡張子などによるアクセス制限も掛けられる。すでに、全国銀行協会フォーマットのメディアをホストコンピュータとの間でデータ交換を行なうメディアサーブ製の「メディアコンバータ・EDIシステムパッケージソリューション」の対応メディアになっているという。

 記録容量は1GB。接点は裏面に備えており、専用のドライブが必要。しかしながら、金融機関などで導入例の多い、3.5インチFD用のオートローダを利用可能な点もメリットとして挙げられている。また、長期供給も保証するという。

 価格は未定ながら、ドライブが10,000円程度、メディア単価は5,000円程度が検討されている。

(多和田 新也)