左の写真を見て、なにに見えるだろう？ マイクスタンドのブーム？ 新しい健康器具？ ピラミッドパワーを引き寄せるオカルトグッズ？

大きさがわかるようにMicrosoftのマウスと並べてみました。子供にとってはそこそこの大きさかも

「写った？」
「う～ん、いまいちノイズが……」
「じゃ、方向を変えてぇ、こっちだったらどう？」
「カラーの滲みがひどいなぁ……あ、そこ、そこ動かないで！ いま一瞬綺麗に写った!!」

　これは何かというと、バンダイが16日に発売した子供向けワイヤレス・カラ－テレビカメラ「撮っちゃoh！（とっちゃおう）」で遊んでいるときの話。
　撮っちゃoh！ はそれ単体では機能しない。撮っちゃoh！ にはマイクとCCDカメラがセットされており、ワイヤレスで電波をとばしてアンテナの接続されたテレビに映像と音声を表示するのだ。ワイヤレスでとばせる範囲は約5ｍといったところ。
　大人の手にすっぽりと収まる程度の大きさで、なかなかカワイらしいデザインだ（子供用だが）。色はベースカラーが白で、ワンポイントカラーは赤と青の2種類が用意されている。価格は6,000円で子供にとっては高価だが、おもちゃ好きな大人には安価といえる絶妙なお値段といえるだろう（ゲームソフト1本とほぼ同じですな）。

　本体には電源ON、OFFスイッチとアンテナだけ……以上。子供向けだけあっておそろしくシンプルなのだが、ピントはどうやって調節するかというと、レンズキャップをはずし、レンズをくるりくるりと回して調節するのだ。シンプルなんだか面倒くさいのかわかりませんな。一応、ファインダーが付いてはいるのだが、ただの筒なのでこれを見ながら撮る人はいない思われる。電源は9V乾電池1本で、寿命はマンガン電池であれば約3時間、アルカリ電池ならば約7時間となっている。

とりあえずテレビ画面をデジタルカメラで撮ってみました

　25万画素撮りっきりデジタルカメラ「Mexia（ミーシャ）」（電源を切るとすべて消えてしまうので）といい、撮っちゃoh！といい、この手の子供向けデジタルグッズは大人にもウケがいいのかけっこうな売れ行きのようだ。ちなみに16日の発売日、都内某大手玩具販売店ではいきなり品切れとなってしまうほどの盛況ぶり。

　で、冒頭に戻って、なぜ室内アンテナで調整しながらテレビを見るような一昔前以上の旧態依然な行為が繰り広げられているのかといえば、これがなかなか電波状況に厳しいのだ。確かに弊誌編集部はワイヤレスマウスや数多くのPCなど、電波状況の悪い環境であると言えるのだが、付属している受信アンテナは今時フィーダー線で壁に広げて張り付けなければならない。少し遮蔽物があるとたちどころに画像が乱れてしまう。
　だが、安心して欲しい。我が編集部にはこういったとき、昔の苦労から数多くの知識を得ている先達がいるのだ。たとえば、カメラのアンテナにヘッドフォン用の延長ケーブルを巻き付けてみると、アラ不思議。グッと画質が良くなるじゃありませんか。同じようにテレビ側のアンテナもそばの棚に巻き付けてみるとさらにさらに改善された。このほかでは、針金で作られたハンガーなどを利用するなどの手もありますな。このように昔、ラジオを趣味としていた人の知識が、電波を捕まえる上でかなり役立つこととなるだろう。

ゴジラがペイントされていて、東宝・東宝映画公認という貴重なもの。公認っすよ！　公認!!　自分で貼っても公認してくれないので、こっちのほうが偉いのだ……と納得しましょう

　と、映画ポスターのアオリをパクってみました。

第50回津田沼祭が開催されている千葉工業大学	千葉工業大学の1教室を使って、「MSX World Expo '99」が開催されている

　11月21日、「MSX World Expo '99」が開催された。このイベントは、千葉工業大学の第50回津田沼祭内に参加する形で21日の日曜日と、23日の祝日に行なわれている。

　MSXは、最後の機種「松下 FS-A1GT」が発売されてから既に8年の月日が流れたが、ユーザーの間で新たな活用法の模索が続いている。そこで、MSXの歴史を振り返るとともに世界中の最新情報を集めるべく開催されたのが「MSX World Expo」だ。

　会場は千葉工業大学の1教室ということで広くはないが、ロシア、オランダ、韓国、スペイン、サウジアラビアなど各国のMSX事情や、いわゆる同人ハードなどが紹介されている。基本的には、MSXユーザー以外でも見やすい、あまりマニアックではない展示となっている。また、MSXの修理相談を受け付ける「MSX病院」も開設されているので、押入から引っぱり出したMSXが動かないときには相談してみるとよいだろう。

　祝日の23日にも開催されているので、興味のある方は行ってみてはいかがだろうか？

会場内では日本を含め、韓国、サウジアラビア、スペイン、オランダなど、各国のMSX事情が紹介されている。なお、MSXを積極的に展開していたフィリップスがあるオランダでは、MSX人気も高いそうで、案内パネルには日本語とオランダ語が併記されている

展示の中でも目を引くのは、コーランを表示するというめったに見られないソフト。動作しているMSXも、もちろんアラビア語版だ		韓国では「MSX」のロゴが入っていないものも含め、多種のMSXが発売されていた。その中には、キーボードが搭載されていないゲーム機型のものも多かった

高速RS-232Cカートリッジを使ってPHSでインターネットに接続。ブラウザとしてはMSX版Lynxを使用している。テキストベースなので十分実用に耐えうる		試作品として、MSXのカートリッジスロットからISAバスを出して、Ethernetカードを接続するアダプタを展示。ネットワークにMSXを参加させようという試みだ。ただし、TCP/IPデータなどのパケットをやりとりするレベルのプロトコルの実装が、まだ実用レベルではないそうだ

MSX用ミニドラム。音楽のドラムパートにあわせて、鳴り響く。ただし、メインはMSXを使ってスイッチをON/OFFするための装置で、その実用例として、ドラムを作って見たとのことだ。 そういういきさつにより、照明や扇風機などのACスイッチをON/OFFするものも作っている。レースゲームなどと組み合わせれば、照明や扇風機を連動させて、“体感”ゲームを作ったりもできる

MSXの修理相談を受け付ける「MSX病院」も設けられている。ただ直すだけでなく、ハードウェアの構造なども勉強することができる

雑記帳には熱き思いがつづられている	会場では1日に2回、音楽にMIDI、VJにMSXを使用するミニライブも行なわれている

　ある日、編集部に1通の招待状が届けられた。それは「ゴジラ2000－ミレニアム－」試写会へのご招待。差出人はコンパックコンピュータ……なぜ？
　なぜコンパックがゴジラなのかというと、この冬公開されるシリーズ最新作「ゴジラ2000－ミレニアム－」のCGおよび合成画像作成など、映画製作へ協力しているということなのだ。

　コンパックはこれまでにも、'98年の「モスラ3 キングギドラ来襲」、現在公開中の「梟の城」など東宝作品に協力してきた。今回はワークステーションの提供やシステムサポートなどのほか、撮影ロケーションとしてマシンルームの提供までしている。
　ちなみに1カット数秒だけ“フルCGゴジラ”が登場するが、こちらのゴジラは約90万ポリゴンで描かれていると言う。思ったほどではないですな。問題はそれよりもメモリ容量が重要らしい。なにせTVの数倍の解像度が必要なだけに、2GBのメモリを積んだワークステーション5台をフルに動かしたという。

　また、近々ホームページ上でアンケートに答えると「ゴジラ仕様のワークステーション」が当たるキャンペーンを行なうという。追って正式に発表を行なうと言うことだが、実に待ち遠しいですな。その場では「シールを貼ったりすることになるでしょう」とおっしゃっていたが、この際なのでケースがゴジラの形をしているとか、背鰭が光るとかして欲しいですな。人間の制御を離れ暴走するのだけはヤメテ欲しいですが。

左がSOFTIMAGE 3D上のデジタルゴジラ。CGのレンダリングは最終的にはすべてコンパックのワークステーションで行なったとか。右写真はミレニアムゴジラと特撮監督の鈴木健二氏。

この写真は、8月に行なわれたNINTENDOスペースワールド'99の会場で知らされた発売延期のお知らせ。このあと、さらなる不幸が“ポケモン”をおそう！

　任天堂株式会社は本日ホームページ上で、11月21日に発売を予定している「ポケットモンスター金・銀」の出荷本数を台湾大地震の影響で揃えられなくなり、発売日に予約者全員に販売できないと発表した。現在発表されている出荷本数は、発売当日に180万本、12月1日に60万本追加、12月末日までには累計で500万本を出荷するとしている。

　ポケモン金・銀……その完成度を上げるため何度かの発売延期を発表し、スタッフ一同ガンバリ続け、最後となるはずだったこの夏のNINTENDOスペースワールド'99での発売延期の発表。しかし、やっと制作者の手を離れ後は生産するだけとなった今、自然災害で発売日に全量揃えることができなくなるとは！　なんて不幸なんだ、ポケモン!!