日本AMD株式会社は、ノートPC用モバイルK6シリーズ「K6-III-P」と「K6-2-P」のファミリを拡充した。
　K6-III-Pには400MHz、433MHz、450MHzの3種類を追加。それぞれ100MHz×4、96.2MHz×4.5、100MHz×4.5で動作する。クロック以外は従来から変更されておらず、0.25ミクロンプロセスで製造され、2,130万個トランジスタが集積されている。コア電圧2.0V、消費電力は通常のアプリケーション使用時で約12W。
　K6-2-Pには433MHz、450MHz、475MHzの3種類を追加。それぞれ96.2MHz×4.5、100MHz×4.5、95MHz×5で動作する。こちらもクロック以外は従来から変更されておらず、0.25ミクロンプロセスで製造され、930万個トランジスタが集積されている。

　AMDは5月に「K6-III-P/380」を出荷し、当時のインテルの最高速「モバイルPentium II 366MHz」を追い抜いた。その後、6月にインテルが400MHz、AMDがK6-2-P/400を出荷。9月16日にはインテルがモバイルCeleron 466MHzを出荷してクロックでは最高速となるなど、動作クロック最高速をめぐる争いが続いていた。今回、K6-2-P/475MHzが発表されたことで、AMDがx86互換ノートPC用CPUの最高動作クロックを奪い返したことになる。

【千個ロット時単価】

• 「モバイルAMD-K6-III-P」
  　　450MHz 36,800円
  　　433MHz 32,545円
  　　400MHz 28,290円
  
• 「モバイルAMD-K6-2-P」
  　　475MHz 24,035円
  　　450MHz 21,735円
  　　433MHz 18,285円

□日本AMDのホームページ
http://www.amd.com/japan/index.html
□ニュースリリース
http://www.amd.com/japan/news/prodpr/nr9994.html
□関連記事
【5月25日】AMD、最高380MHzのモバイル用プロセッサK6-III-P
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990525/amd.htm
【6月16日】AMD、ノート用の「モバイルK6-2-P/400」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990616/amd.htm
【9月16日】インテル、モバイルCeleron 433/466MHz
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990916/intel.htm

('99年9月21日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]