会場:幕張メッセ HALL 1~8
7日にマイクロソフトが正式発表した「IntelliMouse Explorer」と同じパッド不要の光学式マウス「Climbing Mouse」が、セルトリックスのブースで展示されている。インターフェイスはPS/2で、ちゃんとスクロールホイールも搭載している。発売は11月で、価格は5,000~6,000円程度としている。
さらに面白いのが「Folder Mouse」だ。これも同様に光学式マウスなのだが、なんと折り畳みが可能。持ち運ぶときには折り畳んでポケットなどに入れて、必要なときに広げて使うことができる。赤外線方式のワイヤレスなので、マウスだけ持ち運ぶ時にはコードも邪魔にならない。発売は2000年4月が予定されており、価格は未定。非常に面白い製品なのだが、残念ながら実物を持ってきていないということで、カタログだけでしか見ることができなかった。
パッド不要の光学式マウス「Climbing Mouse」 | こちらは光学式マウスでワイヤレスで折り畳める「Folder Mouse」。カタログだけで実物がなかったのが残念…… |
セルトリックスのブースではさらに、既にイベントではおなじみになった感のあるローラー式のポインティングデバイス「TrackBar Pro」が、今回も展示されている。ただし、今回は今までのPS/2版に加え、USB版が登場しているのが少し新しい。日本での発売が10月に決定しており、価格は10,800円。
また、このモジュールを搭載したミニノートも置かれており、実際に操作感を試すことができる。なお、このミニノートの色違いのものが、オムニプレゼンスジャパンのブースでも展示されている。
イベントではおなじみの「TrackBar Pro」。ついに10月から日本で発売される。 | 「TrackBar」を組み込んだミニノート。操作感はなかなか良好だ | オムニプレゼンスジャパンのブースでも、色違いのミニノートが展示されている |
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【6月2日】COMPUTEX TAIPEI '99 レポート
~ 周辺機器編:8倍速DVD-ROM、60倍速CD-ROMなど ~
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990602/taipei07.htm
●松下、RF式無線マウス
松下は、RF方式のホイール付き無線マウス「ワイヤレス3Dマウス」を参考出品。赤外線を利用したワイヤレスマウスは数社から発売されているが、国内メーカーがRF方式を採用するのはめずらしい。
受信ユニットにロッドアンテナを搭載しているのが特徴だ。「RF方式ではスチール机で使用すると電波が吸収されてしまう。それを少しでも避けるために付けた」という。アイボリーと、ゴールドの2色が用意され 、それぞれ10月、11月に発売を予定。価格はオープンプライスだが、実売価格は7,000円前後と見込まれている。インターフェイスはPS/2。USB版も今後予定されている。
「ワイヤレス3Dマウス」。レシーバーユニットのロッドアンテナが特徴だ | カラーバリエーションの人気アンケートも行なっている |
アイ・オー・データのブースでは、USB接続のメモリースティックアダプタが展示されている。アダプタの横にはアイ・オー・データのロゴが印刷されたメモリースティックも配置。しかし、ガラス越しに見ることしかできないので、実動モデルではなさそうだ。
詳細は未定とのことだが、今までメモリースティック関連製品はソニーしか出しいなかっただけに、メモリースティックの他社への拡大の先駆けとして注目される。
●レキサーメディア、USBインターフェイス搭載コンパクトフラッシュ
レキサーメディアのブースでは、オリンパスが採用したUSBインターフェイスを内蔵したコンパクトフラッシュメモリが展示されている。単体での販売は10月から。
通常、アダプタ(リーダー)側にUSBインターフェイスを搭載しているが、この製品はメディア側にインターフェイスを搭載。メディアに付属するアダプタは、ただの接続ケーブルということになる。そのため、普通のメディアより1割程度高くなるとしている。
初めてコンパクトフラッシュを購入する人にとっては、USBリーダーを購入しなくいい分、お手軽で安価であるが、多くのメディアを使用する人やPCカードアダプタを使用する人にとっては割高になる。
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【8月24日】オリンパス、スマートメディアとCF両対応の250万画素デジタルカメラ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990824/olympus.htm
日本HPは、CFとスマートメディアスロット、さらにIrDAポートも搭載したプリンタを参考出品。このプリンタは9月2日に発表された「970Cxi」と同じプリントエンジンを採用している。
展示されている製品の完成度も高く、複数台用意してプリントデモを行なっていたので「970Cxiと同時に発表してもよかったのでは?」と質問すると、「こういった製品の需要がよくわからなかった。このイベントで意見を伺って製品化を検討したい」と回答してくれた。
「970Cxi」にCFとスマートメディアのスロットを搭載 | 本体右側面にCFとスマートメディアスロットの両方を装備。現在のほとんどのデジタルカメラに対応できる | 本体前面にはIrDAポートも備えているので、ワイヤレスプリントも可能だ |
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【9月2日】日本HP、両面印刷可能なカラーインクジェットプリンタ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990902/hp.htm
●ブラザー、モバイルカラーインクジェットプリンタ
ブラザーのブースでは、日本未発売の携帯型カラーインクジェットプリンタが展示されている。このプリンタは既に米国では販売されているもので、日本でも今秋以降に発売される予定。
最大の特徴はパラレルポート接続に加えて、PCカード経由で接続が可能なこと。PCカードで接続する場合には電源がパソコンから供給されるため、AC電源がなくても印刷できる。ただし、バッテリなどは搭載していないのでパラレルで接続する場合には、ACアダプタで電源を供給する必要がある。このサイズでありながら、インクだけ交換することが可能となっているので、ランニングコスト的に有利だ。
米国での価格は300ドル(シートフィーダ付属モデルは349ドル)と、国内の携帯型インクジェットプリンタ市場を独占しているキヤノンの製品群と同じ価格帯。プリンタメーカーとして老舗であるが、最近コンシューマ市場ではあまり元気のなかったブラザーが、キヤノンの牙城をくずことができるか注目される。
シートフィーダも付けることができる。解像度は最大720×720dpi。 | PCカードで接続できるプリンタはかなり珍しい。さらにPCカードから電源供給もできる | 仕様の概要。参考出品なのに型番が入っているのは、既に米国で販売されているから |
●ハギワラ、スマートメディアを採用した電子写真立て
ハギワラは、電子写真立て「Lukis」を参考出品している。既に米国では販売されている製品で、日本では2000年2月に発売が予定されている。米国での価格は250ドル。
スマートメディアに入ったデジタルカメラなどの静止画を、220×160ドット4インチのTFT液晶に表示。好みの1枚を選んで表示するほかに、サムネイル表示や、スライドショー機能も搭載している。
類似商品としては、既にソニーからメモリースティックを使用した「デジタルフォトフレーム」が発売されている。ただし、こちらは動画や音声も再生できる高機能なもので、99,800円とかなり高価。写真立てに使うなら「Lukis」で十分だろう。
「Lukis」。価格は安いが、液晶表示の品質はあまりよくない | 本体右側面にスマートメディアスロットを搭載している |
□WORLD PC EXPO 99のホームページ
http://wpc99.nikkeibp.co.jp/
('99年9月10日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]