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プロカメラマン山田久美夫の

ソニー DSC-F505K β機レポート


DSC-F505K  ソニーから待望の200万画素5倍ズームレンズ付きのCyber-shot「DSC-F505K」が発表された。本機は、個性的なデザイン、ツァイス設計の光学5倍ズームの搭載、本格的な諸機能など、みどころが盛りだくさんの新鋭機であり、今年後半の目玉となる可能性が高い注目機種だ。

 なお、撮影した本体はβ機であり、製品版とは異なる場合がある。特に指定のない画像は1,600×1,200ピクセルで撮影している。


●レンズ中心の超個性的デザイン

 「カッコイイ!」。初めてF505Kを見たときに、思わずそう叫んでしまった! 最近では200万画素級のズーム機はそう珍しい存在ではなくなった、それでもこれほど強烈なインパクトのある機種は久しぶり。近年では珍しい、理性よりも感性に訴えるタイプのモデルだ。しかも、本機は単にスタイリング優先のモデルではない。むしろ、性能を最優先させた結果として、このスタイリングになっている点が、このF505Kの大きな特徴だ。

 今年主流になっている1/2インチタイプの200万画素CCD搭載機では1ピクセルあたりのサイズがかなり小さく、その性能をフルに発揮するためには、事実上、光学理論値の限界に近い性能を備えたレンズが不可欠になる。だが、単焦点タイプならともかく、本来必要とされる光学性能をフルに発揮できるズームレンズを作ろうとすると、必然的にかなり大柄なものになる。もちろんそれは、3倍ズームよりも、5倍ズームのほうが、当然のことながら大きなものになってしまう。収納時のレンズ長を短くできる沈胴式のほうが有利だが、レンズ性能を重視するのであれば、固定式の鏡胴の方が本来の高性能を維持しやすい。

 その大柄なレンズ光学系を、通常のカメラ的なスタイリングでまとめ上げようとすると、これはもう、とてつもなく巨大なものになり、到底、気軽に持ち歩くことなどできないものになってしまう。そこで考え出されたのが、長く太い固定式のレンズ鏡胴を中心にし、その背後に必要最小限の小さなボディーを配置するという、この「Cyber-shot DSC-F505K」の基本デザインだ。つまり、このデザインには、決して奇をてらったものではなく、きちんとした理由があるわけだ。

屋内撮影



●カールツァイス設計のバリオ・ゾナー5倍ズーム搭載

 世界最大の光学機器メーカーであるドイツの名門カールツァイス財団。性能に妥協を許さないことで有名な同社が本機のために設計したのが、バリオゾナーと呼ばれる光学式5倍ズームレンズだ。今回搭載されたのは、35mmカメラ換算で38~190mm相当。しかも、明るさはF2.8~3.3を実現している。もちろん、本機のCCDは1/2インチタイプと、35mmフィルムよりも遙かに小さいので、このサイズに収まっているが、もし同じ性能を35mmカメラ用に設計したら、かなり巨大なレンズになるに違いない。

 ちなみに、京セラ/コンタックスやハッセルブラッドなどに搭載されているツァイスレンズには「T*」(ティー・スター)と呼ばれるツァイス独自のコーティングが施されているが、このレンズにはそのマークがなく、T*コートは施されていない。

 レンズ側面には「10×」という文字があるが、これはソニー独自アルゴリズムによる画質低下の少ない画像補間である2倍の「プレシジョン・デジタルズーム」を併用することで、実質的に10倍相当としても使えることを示している。絞り羽根は2枚。そのため、絞り開放以外では絞りの形が四角くなってしまうのは、「Cyber-shot F55K」と同様。だが、本機には、絞り優先AE機能が装備されており、絞り開放での撮影ができるため、ボケ味を重視した撮影もできる。

屋外撮影



●充実した基本機能

 カメラとしての基本性能も、単焦点タイプの「DSC-F55K」よりさらに向上している。

 CCDは1/2インチ211万画素の原色系タイプを採用。このクラスでは数少ない原色系CCDであり、CCDの感度を向上させ、ノイズを最小限に抑える同社独自の「Super HAD CCD(スーパーハッド)」技術を採用することで、高い基本性能を実現しているという。

 記録媒体はもちろん、メモリースティック。同梱されるのは4MBタイプだが、本機の発表直前に64MBタイプがすでに発表されており(発売は11月20日)、今月20日には32MBタイプが発売される。

 ファインダーはDSC-F55Kと同じく、液晶モニター専用で、光学ファインダーはない。実は、この大胆な割り切りが、この斬新なデザインとコンパクトさを実現できた大きなポイントだ。このあたりは同じCyber-shotでも、本格的な一眼レフ式ファインダーを採用したオーソドックスな「Cyber-shot Pro DSC-D770」と好対照だ。

 液晶モニターは、今回も明るい屋外でも視認性の高い反射&透過式両用のハイブリッドタイプを採用。残念ながら、サイズは従来と同じく1.8インチタイプとなっている。やはり、このクラスの本格派モデルであれば、そろそろ2.5インチタイプか、せめて2インチタイプを採用して欲しいところ。このタイプの液晶モニターは日中の視認性はいいが、表示品質は最良とはいいがたい部分もある。また、このスタイリングの場合、やはり一眼レフ感覚でファインダーを“覗いて”作画したい感じもあり、次機種ではぜひとも液晶ビューファインダーの搭載も検討して欲しい。

 バッテリーは、DSC-F55Kと同じ形状のもの。だが、本機に付属しているものは、バッテリー容量が10%増えた新型になっており、ズーミングなどでDSC-F55Kより電池を消耗するにも関わらず、稼動時間は同じ約1時間を実現している。とはいえ、充電式であり、外出先で入手できるわけではないことを考えると、それでも短く感じることが多い。やはり、ちょっと本格的に撮影しようと思うと、予備電池が不可欠になる。しかも、泊まりがけの旅行などでは充電器を持ってゆく必要がある点は面倒だ。歴代のCyber-shotシリーズはビデオと共通の充電式バッテリーを採用している。しかし、今後デジタルカメラを日常的に使う機会が増えることを考えると、入手しやすい1次電池への対応を真剣に考える時期にさしかかっているのではないだろうか。



●独特なホールド感

 ボディー素材はマグネシウム合金を採用。質感もなかなかよく、高級感もある。また、写真で見ると、結構大柄にみえるが、現物はかなり小さく、うまく収納すれば、日常的に持ち歩いても全く苦にならないコンパクトさを実現している。

 ホールド感は実に独特。左手でレンズを下からホールドし、右手はボディーのグリップ部を押さえるのが、本機の基本的なホールディングスタイルになる。感覚的には、35mm一眼レフにかなり近い感じだ。また、このようにホールドすると、左手の親指付近に、撮影中に使う頻度の高い「マニュアルフォーカス」「マクロ」「ホワイトバランス」「スポット測光」の切り替えボタンがくるように配置されており、操作感も上々だ。

 ボディー本体は、レンズに対して上下方向に回転するようになっており、+90度、-50度の範囲で角度を変えることができる。そのため、ボディー側はホールドしやすくて、液晶が見やすい角度で扱うことができる。しかし、実際に手にしてみると、手が小さな私でも、グリップ部が少々小さすぎる感じだ。しかも、シャッターボタンの位置が悪く、グリップ部の端により過ぎている。そのため、手の大きな人には持ちにくさを感じることが多いだろう。また、シャッターを押し込む方向が斜め方向のため、横位置はまだいいが、縦位置撮影の時に指が不自然な感じになり、シャッターボタンが押しにくいのも気になる。

人物



●起動時間約2.5秒、記録待ち3秒の軽快モデル

 使用感はなかなか軽快。起動時間、記録待ち時間は、「DSC-F55K」よりも短縮されている。起動時間は約2.5秒とF55Kのほぼ半分。起動時間が長いズームレンズ搭載機のなかでは、かなり高速な部類だ。記録待ち時間は約3秒。数字的には、現行の200万画素機としては標準的な感じだが、本機の場合、バッファーに貯めておいて処理するタイプではないため、何枚連続で撮影してもそれ以上待たされるようなことはない。このあたりは、「オリンパス C-2000ZOOM」や「COOLPIX950」といったライバル機と大きく異なる点だ。



●よく考えられた操作性

 操作性は総じてよく考えられている。とくに、撮影中の使用頻度が高い「マニュアルフォーカス」「マクロ」「ホワイトバランス」「スポット測光」の切り替えボタンがレンズ横にあるため、慣れると親指一本で簡単に切り替えられる点には感心する。もちろん、これらの設定は、メインスイッチを一度OFFにしても、内容がきちんと保持される点も便利だ。

 とくに、マクロモードは、多くの機種のようにAF動作をマクロ域だけに制限するタイプではなく、無限遠からマクロ域までの区切りナシにAF測距を行なうタイプだ。そのため、実に使い勝手がよく、間違ってマクロモードにしたまま撮影し、遠景のピントが甘くなるといったミスの可能性がない点も好ましい。

 また、ホワイトバランスもワンタッチで切り替えられるため、普段はオートにしておき、必要に応じて瞬時にデーライトやタングステン(電灯光)に切り替えられる点も使いやすい。また、白紙やグレーボードを使って任意のホワイトバランスを設定することもできる。この機能をうまく利用すると、自分だけの独特な色調を演出することもでき、なかなか重宝だ。

マクロ撮影

 マニュアルフォーカス機構も、ピントリングが大きく、操作しやすい。だが、リングを回す速度に応じてピントの移動量が変わるパワーフォーカス式を採用しているせいか、ややクセがある感じがする。もっとも、1.8インチタイプでは、液晶モニター上で正確なピントを確認することが難しいというほうが大きな問題だろう。

 露出補正だけは、従来のF55Kと同じく、十字パッドを使い液晶上でメニューをたどる必要があり、この点は実に残念。もちろん、スポット測光機能を使えば、多少の露出制御はできるが、それでも露出補正が必要になるケースは意外に多い。使用頻度の高い操作のほとんどが簡単に操作できるなか、露出補正だけが面倒なままなのは理解に苦しむ。できれば、使用頻度の低いLCDのバックライト調節ボタンを露出補正に利用できるようなカスタマイズはできないものだろうか。



●素直なクラストップレベルの高画質

 今回使用したのは、まだβモデルだが、画質は上々。とくに、レンズの描写力に関しては、ズーム機では明らかにトップクラス。とても5倍ズームとは思えない実力だ。解像力は十分に高く、それでいて、さほどカリカリした感じではない点が好ましい(もっとも、輪郭強調がやや強めなのは気になるが……)。

 色調は適度に見栄えのするもので、基本的にはナチュラルなもの。また、木々のグリーンや青空のブルーなどのピュアな再現性は、原色系CCDならではのもの。この領域だけは、補色系CCDでは太刀打ちできない世界だ。また、肌色の再現性がなかなかキレイな点も好感が持てる。

 また、本機のレンズはツァイス独自の「T*」コーティングではないが、それでもコントラストが十分に高く、ハイライトからシャドー部に至るまでの階調が実に豊富だ。そのため、人によっては、パッと見たときの印象がやや眠い感じで、全体におとなしい感じがするかもしれない。その意味では、若干、玄人好みの絵づくりといえなくもないが、無闇にコントラストが高い硬い絵は後処理で比較的簡単に作れることを考えると、個人的にはこのくらいの適度に軟らかな絵づくりに魅力を感じる。とくに、本機の場合、10万円を超える高級機なだけに、なおさら、このような方向性の“大人の絵づくり”を高く評価したい。また、点光源の周囲のニジミもライバル機よりかなり少なく、全体にクリアな印象だ。

絞り優先AE(ボケ味)

 残念なのは、メカニカルシャッター兼用の絞り羽根が2枚構成のため、絞ったときの点光源のボケ味が四角くなること。もちろん、ボケ味を生かしたいときは、絞り優先AEで絞り開放にすれば、ツァイスレンズらしいボケ味を楽しむこともできるわけだが、ここまでレンズ性能にこだわったモデルを作るのであれば、このあたりにもこだわりを見せてほしかった。

 また、本機では「F55K」では搭載されていなかったスローシャッター(1/6秒まで)機能が搭載されている。そのため、F55Kで問題だった、屋内撮影など比較的暗いシーンでのノイズっぽさは、かなり軽減されている。とはいえ、本格的な夜景撮影などでは、夜景モードを使ってもシャッター速度は1/6秒までしか落ちない。そのため、数秒単位の長時間露出ができるライバル機に比べると、暗さに弱いといった欠点はまだ完全に解消されたわけではない。このあたりはCCDノイズとの関連もあり、単純にスペックを追加すればいい問題ではないわけだが、それでも次機種ではぜひとも本格的な長時間露出モードを搭載して欲しい。

 今回は、オプションとして用意されるワイドコンバーターでの実写も行なった。このコンバーターは、ズームのワイド側で、マクロモードを使って撮影するタイプで、倍率は0.7倍になる。そのため、35mmカメラ換算で約27mmレンズ相当のワイド撮影ができる。

 画質はきわめて良好。この手のフロントコンバータにありがちな、画面周辺部の画質低下や画像輪郭部の色の滲み(色収差)も感じられず、コントラストの低下も少ない。もちろん、多少、歪曲収差が増え、画面周辺部で直線がタル型にゆがむ傾向はあるが、それほど極端なものではなく、建物などの直線が目立つものを撮影しない限りは十分に許容範囲だ。

夜景



●十分実用になるプレシジョン・デジタルズーム

 本機は、光学5倍ズームのほかに、同社独自の「プレシジョン・デジタルズーム」を採用している。これは、独自の輪郭補正をしながら画像をソフト的に拡大してゆくもの。具体的には、デジタルズームをONにしておくと、5倍の光学ズームの望遠端までいったあとに、自動的にデジタルズーム域に入る。しかも、デジタルズーム時でもリニアでスムーズにズーミングするため、液晶上での警告表示を見なければ、デジタルズーム域に入ったことに気が付かないケースもある。もちろん、デジタルズーム使用時でも、画像サイズは1,600×1,200ピクセルでの撮影ができる。

 実際にこのデジタルズーム機能を使って撮影してみたが、画質は意外なほど良好。光学ズームの望遠端から少しデジタルズーム域に入ったくらいでは、ほとんど画質低下らしいものは見られない。

 さらに、デジタルズーム域をフルに使った10倍ズーム時(光学式5倍+デジタルズーム2倍)でも画質は十分良好で、サードパーティー製の1.8倍フロントコンバーターを使って撮影したものと解像度を比較しても、デジタルズームを使ったものの方が解像度が勝っていたのには驚いてしまった。デジタルズームでも、この画質が得られれば、十分に価値がある機能だ。

定点撮影

スタンダード
ワイド端
テレ端
デジタルズーム
ファイン
ワイド端
テレ端
デジタルズーム
ワイドコンバーター
ファイン
スタンダード



●改良の余地があるオートホワイトバランス

 このほか、AEの露出精度も結構高く、ポピュラーなシーンではほとんど露出補正をせずに撮影できる。また、逆光時、とくに画面内に太陽などの光源が入り込むシーンでも、意外なほど的確な露出になる点には感心した。

 ただ、オートホワイトバランスについては、まだまだ改良の余地がある。とくに、タングステン光源下でオートホワイトバランスで撮影すると完全補正してしまい、電灯光ならではの雰囲気がなくなってしまう点。さらに、画面の大半もしくは全体が同系色になるシーンも完全補正する方向にあり、人物のアップなどを撮影したり、青空が画面の大半を占めるシーンでは、色が不自然になる傾向が顕著に見られた。

 このあたりのアルゴリズムは、かなりビデオカメラ的であり、従来からのソニー製品の特徴をそのまま受け継いでいる。だが、最近の富士フイルムやコダックのモデルでは、このあたりの不自然さを解消したオートホワイトバランス機能が搭載されており、自然な色調を実現していることを考えると、そろそろ静止画カメラの絵づくりをきちんと考えた専用アルゴリズムを搭載して欲しい。



●実用的なMPEG-1ムービー

 本機の大きな特徴として、現行の200万画素ズーム機では唯一、MPEG-1フォーマットによる動画撮影をサポートしている点があげられる。

 ファイルサイズは160×112ピクセルと320×240ピクセルの2モードあり、最長連続記録時間はそれぞれ60秒と15秒となっている。これは一見短いように感じるかもしれないが、日常的な動画メモ的な使い方であれば、これでも十分実用になる。

 また、記録形式がポピュラーなMPEG-1のため、再生環境が広く、320×240ピクセルモードでもファイルサイズが約500KB程度とQuickTimeやAVIに比べ小さいため、データのハンドリングも容易だ。とくに、インターネット上での利用を考えた場合には、MPEG-1形式の採用は大きなメリットだ。本機では動画記録中でもズーミング操作ができるため、画面に変化をつけやすいという点も見逃せないメリットだ。

動画(MPEG-1、320×240ピクセル)

473KB
1,206KB
474KB
474KB



●機能と画質とデザインがバランスした魅力的な新感覚モデル

 昨年から今年にかけて、iMacやニュービートルなど、充実した基本機能に加え、デザイン面を重視したモデルが大ヒットしている。ある意味で、VAIOから始まった銀パソは、それらの先駆けとなったモデルともいえる。そして、銀パソの元祖である「VAIO 505」と同じ型番を冠した、ソニーの自信作が今回の「Cyber-shot DSC-F505K」だ。

 機能的にはそろそろ横並びになりつつある現在の200万画素級ズーム機の世界。そのなかで本機は、画質、機能ともに、第一級の実力を備えているうえ、デザイン面ではライバル機を明らかに越える魅力を備えた、新感覚モデルだ。

 その意味でこの「DSC-F505K」は、今後のデジタルカメラに新しい流れを作る可能性を備えた、エポックメイキングなモデルになりそうな予感がある。初代Cyber-shotがそうであったように、本機もきわめて個性的なデザインであり、好き嫌いが大きく分かれるところ。だが、これほど挑戦的なモデルは、やはりソニー以外ではなしえなかっただろう。

 画素数競争に明け暮れた感があるここ数年のデジタルカメラの世界。そして、来年には必ず300万画素の時代が訪れる。だが、デジタルカメラにとって、単なる画素数やスペックだけでは語りきれない、新しい価値観を提案したモデルとして、私はこの「DSC-505K」を高く評価したい。

エフェクト


□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/index-j.html
□製品情報
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/DSC/NEWMODEL/
□関連記事
【8月23日】ソニー、光学5倍ズームとUSB端子を備えたCyberShot
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990823/sony.htm

■注意■

('99年8月27日)

[Reported by 山田久美夫]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp