ATOK12搭載の「TurboLinux 日本語版 4.0」7月発売

右からクリフ・ミラー氏、和賀亮太郎氏、浮川和宣氏
'99年7月9日 発売

標準価格:9,800円

連絡先:
パシフィック・ハイテック株式会社 営業部
Tel.03-5477-9675



 パシフィック・ハイテック株式会社は都内で発表会を開き、Kernel 2.2.9を採用し、「ATOK12 SE for Linux」と「Wnn6 Ver3.0」をバンドルした「TurboLinux 日本語版 4.0」を7月9日から9,800円で発売する。

 TurboLinux 4.0では、ファイル転送速度の向上や、FAT32/HFSなどのファイルフォーマットをサポートした“Kernel 2.2.9”を採用。また、egcsコンパイラを導入したことで、多くのパッケージはPentium以上のCPUに最適化されるとしている。そのほかでは、RIVA TNT/TNT2、Voodoo2などのチップに対応したXfree86 3.3.3.1も採用されている。

 今回のパッケージには、3月に開発中であることが公開されていたジャストシステムの「ATOK12 SE(Standard Edition) for Linux」と、オムロンソフトウェアの「Wnn6 Ver3.0」の2つのソフトがバンドルされることとなった。このほかにも日本語関係は強化されており、glibc 2.0とwcsmbsの採用や、リョービの日本語TrueTypeフォントが5書体収録されている。また、Technology PreviewながらJava2上で動作する「一太郎 Ark」も同梱される。

 発表会にはオムロンソフトウェアの和賀亮太郎氏とジャストシステムの浮川和宣氏が招かれ、それぞれコメントを発表した。
 オムロンソフトウェアの和賀亮太郎氏は「Linuxはこれまでの閉鎖的な市場からビジネスへ向かおうとしているが、どのように発展していくか我々にもわからない。しかし、これからもLinux関連ソフトには力を入れていきたいし、商品はいくつか用意している」と発言。続いて壇上に立ったジャストシステムの浮川和宣氏は「Linuxはこれまではサーバー市場として発展してきたが、これからはクライアントとしても重要になっていく」とし、これからも重要な市場として力を入れていくことを公言した。

 なお、「TurboLinux Pro 日本語版 4.0」は2~3週間遅れて29,800円で発売される予定。「Server 2.0」は開発中で発売日、価格とも未定としている。

□パシフィック・ハイテックのホームページ
http://www.pht.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.pht.co.jp/press/1999/0607.html
□ジャストシステムのホームページ
http://www.justsystem.co.jp/
□「ATOK12 SE for Linux」のニュースリリース
http://www.justsystem.co.jp/news/99f/news/j9906071.html
□オムロンソフトウェアのホームページ
(6月7日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www-sp.omronsoft.co.jp/
□関連記事
【'98年10月23日】パシフィック・ハイテック、「TurboLinux日本語版3.0」を発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981023/linux.htm
【3月16日】ジャストシステム、「ATOK for Linux」を7月に発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990316/just.htm

('99年6月7日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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