ジャストシステム、「ATOK for Linux」を7月に発売

浮川社長
浮川和宣ジャストシステム社長
'99年7月 発売「ATOK for Linux(仮称)」
   9月 発売「ATOK Server for Linux(仮称)」

標準価格:未定

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窪田氏 アイリス・ミラー女史
発表会に出席した五橋研究所の窪田敏之代表取締役(左)とパシフィック・ハイテックのアイリス・ミラー副社長(右)
 株式会社ジャストシステムは、都内のホテルで記者会見を行ない、同社初のLinux対応製品となる「ATOK for Linux(仮称)」を7月に、「ATOK Server for Linux(仮称)」を9月にリリースすると発表した。

 ATOK for Linuxは、現在Windowsプラットフォームなどで発売されているATOK12と同様の機能を持つFEP。XIM 対応アプリケーションで使用できるとしている。価格、販売形式、バンドルの有無等については明らかにされていない。
 ATOK Server for Linuxは、サーバー上で個人辞書を管理し変換作業もサーバー側で行なうIIIMPに対応したサーバー製品。'98年12月に発表され現在開発中だがその第1弾製品がLinux版となり、Windows NT版はLinux版の後のリリースとなる。
 日本語ワープロ「一太郎」などアプリケーション製品のLinux対応に関しては「Java2 for Linuxがリリースされるので、弊社としては7月にリリースを予定している『一太郎Ark for Java(仮称)』で対応したい」としている。

 浮川和宣ジャストシステム社長は「ATOK for Linuxをリリースすることにより、Linux上で使いやすい日本語入力環境を提供できる」と発言。また、「どのプラットフォームに注力していくかは、タイミングや色々な状況判断がありはっきりとは言えないが、ATOK Serverの開発ではWindows NT版よりLinux版を優先している。これからもLinuxとJava2に力を入れていきたい」とLinux対応製品への意気込みを語った。

 発表会には、19日に「日本語redhat Linux」を発売する五橋研究所の窪田敏之代表取締役と、「TurboLinux Server」を発売しているパシフィック・ハイテックのアイリス・ミラー副社長が出席した。両社とも、ATOK for Linuxにより日本語環境が向上することを歓迎。窪田氏は「これまでのLinuxにはキラーアプリケーションがないことや日本語処理機能が貧弱な点が問題だったが、ATOK for Linuxの発売でこれらの問題が全て解決する。今年はLinuxにとって元年となるだろう」と力強く語った。

□ジャストシステムのホームページ
http://www.justsystem.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.justsystem.co.jp/news/99f/news/j9903161.html
□関連記事
【'98年12月15日】ジャストシステム、Java 2対応のワープロソフト。「一太郎 Ark for Java」を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981215/just.htm

('99年3月16日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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