スタパ齋藤

4月14日到来!! cdmaOne端末ゲット!!



■ 期待に期待を重ね、ついに!!

cdmaOneスタパロゴ
スタパのロゴとゲヱセン上野のロゴ。スタパワンとウエノワンであり、なんかイイ歳してくだらないコトをやっているのであった
 俺の場合、ソレは'99年3月18日の午前9時から始まった。
 最初は呑気に構えていたのだが、3月15日頃、電話仲間のゲヱセン上野氏と電話で電話に関する話をしていて、話題にあがったのがIDOプラザに行くとcdmaOneの“お試し端末”を使えるんだよネ~ということ。PDC(TDMA)方式とは違う、(日本では)全く新しい通信方式であるcdmaOne(CDMA)方式での通話が、IDOプラザで実際に試せるんだヨ、と。

 ん~そうだよな~試せるよな~、でもどうせそのうち市場にビシビシ登場しまくるcdmaOneなんだしぃ~、焦って試すこともないよな~、今忙しいし~、だるいし~、眠いし~、かったりいんだよね~、という気分でいた俺だった。が、“cdmaOneを試せる”という話が出た時から数日、分刻みで俺の“cdmaOne試したい欲”が高まり、ついに'99年3月18日の明け方、その欲望は沸点に達したのであった。

 そうなると俺は誰よりも速攻な人となり、カッカと熱くなり、もはや誰にも止められねえ激走野郎となり、朝一番すなわち9時30分ジャストにIDOプラザに直行したのであった。
 IDOプラザに入り、その問題のお試しcdmaOne端末を試し、その音の良さにビビってひっくり返って座り小便をする間もなく俺は契約書にハンコついて、唯一のEZアクセス対応端末ことC201H(日立製作所製)を予約したのであった。

 そして毎日毎日ワクワクしながら、'99年4月14日という日を待っていたのである。ゲヱセン上野氏もあったり前な感じで速攻で予約(もちろんC201Hだヨ)を入れていて、やはりワクワクしまくりながら4月14日を待っていたようだ。俺とゲヱセン上野氏が話すと、いつもcdmaOneの話題になった。

 とにかくcdmaOneは音がイイ、WAPも期待できる、とっとと4月14日になりやがれ、ていうか本当に4月14日に出るんだろうか、もしかしたらマニアからの予約が殺到してて遅れたり手に入らなかったりするのではないだろうか、そうさそうだよアニキあんなに音がいい携帯電話に目をつけねえ奴はいねえ、そうだそうに違いねえぜアニキこりゃヤベぇ手に入らねえかもしれねえ、そりゃマズいぜこうなったら日立製作所に忍び込んでゲットだぜブラザー。みたいに、cdmaOne端末への欲望がマキシマムに達しすぎて、我々はややノイローゼ気味にさえなっていたのである。

 例えばこれは、釣りに行くときや、買い物に行くときの気分に似ている。
 さあ今日は釣るぜ釣るぜ釣るぜ!! 朝イチから例の秘蔵の最高の釣りポイントに到着して思う存分釣りまくるんだ俺は!! だから午前3時から高速道路走ってんだよ俺は!! ややっ、不審なクルマ!! アイツもきっと釣りに行くに違ぇねえ!! もちろんアイツが狙ってるのも例の秘蔵の最高の釣りポイントだ!! ヤバい!! 先を越される!! 負けてなるものか!! スピードアーップ!! 俺が先じゃ俺が先じゃ俺が先に釣りポイントゲットなんじゃー!!
 そーゆーような焦りに似ている。

 今日はあのブランドのバーゲンよ!! 絶対にあのバッグとジャケットとパンツと靴とシャツとコートと(以下略)などを買うのよ!! ええそうよアタシは今日のために旅行やめたんだから!! ああっあの人の服装からすると、きっとバーゲン狙いよ!! あんなオンナに負けてられないわ!! アタシが先よ!! 絶対先なのよ!! 歩行スピードアーップ!! カツカツカツカツカツ!! アタシが先よアタシが先よアタシが先よ絶対にアタシが買うのよー!!
 そのよーな焦りにも似ている。

 とにかく我々は、cdmaOne端末発売当日に絶対にソレをゲットしたいと願っていた。猛烈にcdmaOne端末を欲していたのである。cdmaOne端末が欲しくてたまらねえ我々は、発売3週間以上前から勝手にcdmaOneファンを名乗り、stpaOneやuenoOneなどというフザケたロゴまでこしらえて、4月14日を待ち続けていたのだ。



■ 4月14日到来!! cdmaOne端末ゲット!!

cdmaOne端末とiMode端末
C201HとiMode端末のF501iの比較。コンパクトさ加減ではC201Hの方が(写真で見るより)ずっと勝っている感じ
 そして4月14日!! 俺はガシッと目的の端末をゲット!! 使った!! イイ!! ヒジョーにイイ!! 最強にイイ!! これはもうゲヱセン上野氏に電話するしか!!
「もしもしうえのさんですか、スタパなんですけど」
「もしもしうえのですけど、スタパさんですな」
「ていうかcdmaOne端末ゲットしたゼぇ!! 最高に音がいいゼぇ!! キミの場合はどうかな!! cdmaOneの電話番号教えてくれたまい!! そしてstpaOneとuenoOneの通話実験をやろうじゃないか!!」
「それがさぁ~なんかさぁ~わしの場合はIDOのPDC端末からの機種変更なんですけど~、たぶんそれが原因だと思うんだけど~、今月末とかになっちゃうらしいス、端末入手」
「えーっ!! あんなに前から予約したのにかーっ!!」
「そうなんだよね~、悲しいっス」
 なんか、親愛なる電話仲間に悪いことをしたような気がした俺であった。ん~そうか~、1カ月も前から予約してもゲット不能たぁ、マニアとしてはこれは筆舌に尽くしがたい辛さだと言えよう。ていうかケチケチすんなよIDO(あるいは日立!?)って感じであるが、まあこーゆー製品はそんなもんなのかもしれない。

 だが俺はやはりcdmaOneとcdmaOneで通話してみてぇ!! そうだWatch編集部の(この連載の担当編集者である)K藤さんもC201Hを予約したっつってたから、電話してみよう!!
「それがですねぇ~13日にショップに電話したら明日渡せるって言うもんですからぁ~、今日速攻で行ったんです。したら全然端末なくて店員平謝り状態で。20日以後になるとか。おいこらナメんな殺すって感じですね~。でもなんか各地でC201H品薄とかいうウワサもあって。でもスタパさんよく買えましたね~」

 何っ!! こちらも未ゲットなのか~!? そう言えばつい最近のWatchの記事で、IDOのcdmaOne端末は予約だけで1万台超えてて、中でもEZアクセス対応端末ことC201Hは3,500台の予約だとか書いてあったなぁ。CMも打ちまくってるしなぁ。やっぱり発売当日に手に入れるのはキツいのかなぁ……。でも俺はなんか運良く買えた!! だからこの喜びとともに、ぜひその使用感を記事にして速攻で掲載していきたい!! ということで、この記事は14日深夜に書いており、比較的書きたてホヤホヤだと言えよう。って前置きがやたら長いですな今回は。すまんす。



■ 音の良さに再度ビックリ!!

cdmaOneストラップ
C201Hの箱の中には、cdmaOneとIDOの文字が入ったストラップが入っていた。が、なぜか手首まで通らないサイズ!! 俺の場合は指4本サイズであった。どうしてこんなサイズのストラップが!? 不思議だ
 で、まず、C201Hでいろんな人に電話しまくってみた。電話していきなり「cdmaOne端末からかけてんですよ~スゴく音がイイっしょ~これからはやっぱcdmaOneなんすよIDOっスよ~」とか言うとつまらないので、テンションを低めて電話して、しばらく通話したところでこちらの回線がcdmaOneだと伝えることにした。つまり、相手がこちらの音質をどのように感じるのかを、実験してみた。

 結果的には10人に電話して、10人全員が、こちらがcdmaOneの携帯電話からかけているということに気づかなかった。しばらく通話して「実はcdmaOneの携帯電話から電話してんですけど」と言うと、誰もが口を揃えて
「えっそうなのフツーの電話かと思った」と答えるのであった。
「ていうか実はコレってcdmaOneの電話からかけてんですよ」
「えーっマジで~、いや~フツーの電話かと思った。へぇ~全然ノイズとかヘンな音とかしないね~、イイね~それ」
とか
「ところで今、ワタシ、cdmaOneの電話でかけてんですけど」
「え? あっ……え!? あっ、それって携帯電話からってコト!? うそ~っ。ぜんぜんわかんなかった。すごいねぇ。ホントに音がいいんだねぇ」
みたいに。
 cdmaOneは、それほど音がいい通信方式だ。ホントーに音がイイ。ヘタするとコードレスホンより音がいいと感じることさえある。音の良さに関しては、実際IDOプラザのお試し端末で、自宅の家族などと通話してみれば一発でわかるが、この音の良さはちょっとした衝撃である。

 恐らく、電話にさほど強い興味を持たない人にとっては、J-PHONEもcdmaOneも「切れない、つながる、音がいい」って言ってるから似たようなモンだろう、というような感じだろう。が、cdmaOneとほかの携帯電話の音質には、確実な差がある。デフォルトで激しく音がイイので、会話が確実に行なえる。会話が確実にできるなんて、電話として当たり前のことなのだが、最近のPDCはその点に難があったりした。相手の声が聞きづらくてデカい声で「えっ!? もう一度言ってくれませんか」とか言ったにも関わらず相手にもこちらの声が聞こえにくくて「ええっ!? ナニナニ? もう一度ナニ!?」みたいなマヌケなやり取りは、cdmaOne端末において無用のものとなった。俺としてはぜひcdmaOneの電話番号を名刺の目立つところに印刷していきたいと思っている。

 ただ、音がイイとは言え、じーっくり聞けばやはり携帯電話だということがわかる。このことも、実際IDOプラザで試せばすぐわかることなのだが、何というか、独特の音の良さがある。さっきの実験中に、こんなふうなコトを言う人も2人ばかりいた。

「でねでね、今ねcdmaOneのケータイからかけてるんですよ」
「うそっ……ふぅん。ていうか何となくそうだと思ったっていうかなんかよく聞けばわかるよ何となく。フツーの電話じゃないって」
「うそだー!! この電話は最強に強まったcdmaOneなのだ!! だから携帯電話だとバレないハズなのだーッ!!」
「いやいや、音はいいけどさ、なんかちょっと違和感を覚えたってわけ。今までの電話にはちょっとなかった音かなぁ、とか」

 具体的には(C201Hの場合だが)、音声のダイナミックレンジが狭いというか、生々しさがないというか、イコライザーをかけまくっているというか、“作られた音”のような響きがある。確かに音はキレイで、母音も子音もしっかり聞こえてきて、今時のPDCに比べたら抜群に美しい通話ができる。が、妙に単純な音なのだ。

 音にみずみずしさがないと言えばないし、ほんのちょっとこもって聞こえる気もする。会話の声はしっかり確実に聞き取れるのだが、舌打ちした音とかソバをすするような(ズーッ)といったような音とか、いわゆるリップノイズのようなものは聞こえてこないか、妙な音に変換されて聞こえてくる。また、これは端末の機能かもしれないが、背景の音がかなりビシッとカットされてしまうらしく、cdmaOne端末を相手に通話すると、何だか相手が静寂の中にいるような感じがする。

 それから、一部の周波数の音が合成音っぽく聞こえてくる感じもする。例えば相手の電話機から聞こえてくる、保留音(オルゴールみたいな音など)などは、確かに聞こえるのだが、場合によってはひび割れた感じに、あるいは妙にツンツンした尖った音に聞こえることがよくある。

 なんか、音に関して文字で説明するのは難しくて疲れてきたが、ともかくまあ、cdmaOneの音は一般の回線の電話の音にはあまりなかった、目新しい……じゃなくて耳新しい音、みたいな感じ。総合的にはホントにイイ音で、PHSに勝るとも劣らないし、前述のように相手には携帯電話かどうかもわからないような、非常にクリアな音なのだが、じっくり聞けば聞くほど不思議な感じがする、ある意味斬新な音がするのであった。

 要はコレが、cdmaOneに使われている。8kbps EVRC音声処理テクノロジーとかいうヤツの特徴なのだろう。背景のノイズを徹底的に消し、同時に肉声に近い音声を伝えるという、なんか斬新な手法らしいが、なんか俺にとっては未知な感じのクリアさを持った音であった。

 そうそう、それからcdmaOneは、同じ周波数を使って3つの基地局と通信しているので、基地局間移動時に音声が途切れないらしい。これも実験してみた。つまり俺のクルマで埼玉県南部から東京都の端っこ付近まで6~7キロくらいの距離を突っ走りつつずっと通話したってわけだが、結局、PDCのような途切れ状態や回線切断状態にはならなかった。まあ、IDOについてはいったいどの辺が電波の谷間なのかもまったく知らなかったので、どこでどう途切れるかもしれないということがわからず、今か今かと途切れるのを待っていたのだが、そうはならなかった。ホントに切れないような気がする、cdmaOne。

 あと、cdmaOneは3つ基地局と通信しつつ、パスダイバシティ技術とかいう難しそうなテクノロジーを使って、要するに複数の電波に乗って送受信される音声をうまく合成して通話を実現しているそうだ。このため、電波が通りにくい市街地などでも、cdmaOneならキレイな音で通話できるそうだ。急に音がガサついたりブチブチ途切れたりしないそうな。これも実験してみたかったが、俺は見渡す限り低い建物だらけの場所に住んでいるので、できませんでした。



■ 期待のEZアクセス!!

 音が抜群にイイということで買ったcdmaOne端末だが、もうひとつ、期待しまくっていたポイントがある。EZアクセスだ。

 これは、乱暴かつ大雑把な言い方をすれば、IDO版のiModeみたいなもので、WAP準拠の情報サービスだ。要は端末だけでデータ通信をする機能・サービスで、具体的には電子メールの送受信ができたり、インターネットを経由した情報サービスを受けられたり、サーバー上に置かれた各種個人情報を読み出したりできる。

 で、このEZアクセスを使うと、全角で最大2,000文字までの電子メールの送受信を、C201Hのみで行なうことができる。俺はこの点にグッとキてC201Hを選んだのであった。つまり、音がすげえイイし、しかも、J-PHONEのSkywalkerよりもドコモのiModeよりも強まった“メール端末型ケータイ”として使えるだろうってことで、C201Hを買ったのであった。

 が、結論から言うと、C201HでEZアクセスを使ってのメール送受信は、俺の趣味嗜好とほぼ完璧に不一致するものだった。つまり俺はこの端末でできるメール送受信のスタイルを気に入れなかったどころか、嫌いだとまで思った。

 その理由は、まず、メールが勝手に端末に入ってこないこと。EZアクセスの“Eメール”には、メールがサーバーに来たこと携帯電話端末に向けてを知らせる“情報着信通知”という機構がある。が、これは端末にメール本文などを送ってはくれず、単にメールがサーバにあるヨということしかわからない。俺としては、iModeのメールのように、来たメールの本文がどんどん端末上に現われるというスタイルが好きなのである。

 ともあれ、メールが着信したことはわかるので、端末を使ってそのメールをサーバーに読み出しに行く。すると、画面上にメールの件名が現れる。次に、読みたいメールの件名を選んで本文を読むわけだが、ここで端末は再度サーバーにアクセスするのだ。アクセスして、本文を読み出すのである。要するに、メール受信の操作で端末がまずやることは、サーバーから件名等の一覧を取得してくることのみ。次に、その件名のうちのひとつのメールの本文を受信しに行く。この二度手間がヒジョーにイラつくっていうか、かったるいのだ。

 しかも、メールの本文を受信して読み続けると、1画面ちょいスクロースさせたところで、端末がまた続きのメール本文を読み出しに行くのである。なので、たいていの場合、1通のメールを読むのに何度も“本文閲覧→本文受信”の操作が必要になる。

 ついでに、そのメールを読み終えて削除するとき、また端末がサーバーにアクセスして何やらやっている。ともかく、ひとつの操作をするたびにサーバーにアクセスし、それが意外にもトロい動作で、どんどん通話料金だけがかかっていく感じ。

 なんだこりゃ、9,600bpsのマルチプレクサを使ってtelnetしてrloginしていた頃のUnix端末か!? ていうかそんな端末が輝いて見えてくるほど効率が悪いゼ。ガッカリ。そんな感じなのでであった。

 ちなみに、100文字程度の短いメールを受信し、本文を読み、そのメールを完全に削除するまでには、4月14日の深夜(EZアクセス開通直後でサーバーが混んでいたかもしれない日)でだいたい1~2分はかかった。ちょっと気を抜いてメールを読んでいるとすぐに4~5分かかってしまい、通常はこの間、端末とサーバは通信しっぱなし。EZアクセスの通信料金(10円/分)がかかりっぱなしである。なお、操作ごとに回線を切断することもできるが、実際普通にメールを読むとなると、頻繁に回線を繋いだり切断したりするのは現実的ではない(余計にネゴシエーションの時間がかかって効率が悪くなるしストレスがたまる)。

 まあ、EZアクセスについては、6月まで基本料金が無料ということと、まだ始まったばかりの発展途上サービスだということなどがあって、恐らく最強に強まるのは64Kのパケット通信サービスが始まる頃だとも言われているので、まあこんなモンかもなぁとも思える。が、どうせサーバーにアクセスするんなら、メールの件名から本文まで、端末側に全部一気にダウンロードしてくれればいいのになぁと思った。C201Hに独自のメール送受信機構を付けられないワケがあったのかなぁと残念に思う。WAPを使って柔軟で汎用的なサービスを目指すのはわかるのだが、この前時代的なメールシステムには閉口した。

 そう考えてみると、iModeとかSkywalkerのメール操作ってよくできてるよなぁと感じる。特にiModeにおいては一種の洗練さえ感じられる。やっぱりメール端末型ケータイとしてビシッと使えるのはドコモ系の端末なのだろうか。少々残念。ていうかドコモがTDMA系の方式になれば、ユーザーとしてはそれはそれでいいが……。

 ともあれ、通話するための装置としてcdmaOne端末を考えれば、まったくもって文字通り抜群なので、サイコーにオッケーと言えよう。WAP関連はもうちょい未来に期待したいが、とりあえずイイ音で通話できるケータイが欲しい、と言う人には、絶対にどうしても必ずcdmaOneをオススメしていきたい。

□cdmaOneサービス情報(IDO)
http://www.ido.co.jp/cdmaone/index.html
□cdmaOneサービス情報(DDI)
http://www.ddi.co.jp/cellular/cdma/cdma.html

[Text by スタパ齋藤]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp