インテル株式会社は、午前中の「Pentium III」発表会に続き、午後3時からは発表記念イベントを行なった。イベントの内容は基本的には発表会と同じだが、午前中には行なわれなかったデモなども実演された。ここでは、午前中にはなかったデモなどを紹介する。イベントにはタレントのせがわきりさんと、山田五郎さんも出席した。
●インテル傳田社長によるVAIO L組み立て
午前中も行なわれたインテル日本法人の傳田社長によるソニー VAIO Lの組み立ては午後のイベントでも行なわれた。組み立てが完了しインターネットに無事接続できると、ソニーITカンパニー デスクトップ統括部長辻野氏は、「デモが無事に終了してほっとしている。最後発のソニーが他社をさしおいてデモをさせていただいて申し訳ない」と言うと、傳田社長は「ここにいらっしゃっているメーカーさんには後でお叱りを受けるだろうが、それは覚悟している。しかし、ソニーさんがたくさん売ってくれれば私は我慢する」と笑いながら語った。
●セガラリー
インテルネクストアプリケーションコンテスト大賞を受賞した、株式会社セガ・エンタープライゼスのPC用ゲーム「セガラリー2」のデモも行なわれた。また、通信対戦によるデモでは、せがわきりさんと、山田五郎さんが対戦。当初せがわさんがリードしていたが、山田さんの逆転勝利で終わった。
●ソフトVA音源「Poly-VL」
2月28日に発表された、物理的に楽器の発音構造をシミュレートするソフトVA音源「Poly-VL」のデモ。会場では管楽器による演奏が行なわれ、音の強弱などがまるで人が演奏しているかのようだ。画面には演奏されている楽器と、指の動きなども表示される。
●3D画像撮影システム「MetaFlash」
PMA99でミノルタと米MetaCreationsが出品した3Dシステム「MetaFlash」のデモ。ワンショットで撮影をしたデータを元に3D画像を作成できる。会場では、Intel副社長マイケル・エイマー氏の顔写真を元にした3Dデータなどを披露した。
□関連記事
プロカメラマン山田久美夫のPMA99レポート第4弾
国内メーカー編「ニコン、ソニー、ミノルタ」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990225/pma4.htm#minolta
●音声認識自動翻訳ソフト
ATR音声認識研究所が開発したという、音声認識同時通訳ソフト。インターネットで接続された2台のPCで、マイクに向かってしゃべると、音声認識を経て画面上に文章が表示された後、翻訳した文章が読み上げられる。会場では、実際に日本人がアメリカのホテルを予約するシーンを想定したデモが行なわれた。話し終わってから翻訳された文章を読み上げるまで、文章によってはだいぶ時間の開きがある。デモ中、しばしばハングアップしたのではないかと思われるほど長い時間が経過することもあったが、デモは無事終了した。
●MegaWave受信ボード
最後に、Pentium IIIによる高速なインターネットのインフラとして、NTTサテライト コミュニケーションズが提供する衛星経由のネットワーク受信サービス「MegaWave」受信ボードを紹介した。この受信ボードはインテルが主体となって開発を行ない、株式会社アイ・オー・データ機器が販売するという。アイ・オー・データ機器によれば、発売は5月末、価格は3万円台で、同社の地上波データ放送受信ボードなどと同等の値段を目標にしているという。
□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□関連記事
【3月2日】インテル、Pentium IIIを日本でも正式発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990302/intel.htm
('99年3月2日)
[Reported by taira@impress.co.jp]