インテル、Pentium IIIを日本でも正式発表

左、傳田社長、右マイケル・エイマー氏 '99年3月2日 発表

価格(1,000個ロット時単価):
500MHz版 80,870円
450MHz版 57,630円

マイケル・エイマー氏  インテル株式会社は、デスクトップPC用プロセッサ「Pentium III」の発表会を開催した。すでに米国では2月26日に発表済みだが、国内ではこれが正式の発表となる。出荷は即日で、1,000個ロット時の単価は500MHz版が80,870円、450MHz版が57,630円。

 発表会は副題が「ほとぼしるインターネット体験へ」と付けられ、インターネットへの傾斜が目立つものとなった。プレゼンテーションは、米Intel副社長兼プラットフォーム推進本部長のマイケル・エイマー氏が行ない、Pentium IIIで新たに追加されたStreaming SIMD Extensions(SSE)により、よりメディアリッチなコンテンツが享受できると述べた。インターネットコンテンツの提供者との緊密な協力を強調し、ぴあの3Dコンテンツ「バーチャルシティ渋谷」などのデモンストレーションを行なった。
 SSE対応のアプリケーションについては、6月までに国内で50本、世界市場で200本程度登場するとの見通しを述べた。

 また、SSEとともにPentium IIIの特徴である「プロセッサシリアルナンバ」については、「出荷状態のCPUはイネーブル(ON)の状態で出荷される。日本国内では40%程度のPCメーカーがOFFの状態で出荷し、60%のメーカーがONのままで出荷する」と述べた。また、年内に登場する対応アプリケーションは企業向けが25本、家庭向けが5本で、企業市場での資産管理が主な用途になるだろうと述べた。

 なお、プレゼンテーションの途中でハードウェアメーカーからの唯一のゲストとして、ソニーが登場した。運び込まれた液晶デスクトップPC「VAIO L」をインテル日本法人の傳田社長が組み立て、インターネットに接続する、直接Pentium IIIの機能とは無関係なデモンストレーションが約5分間行なわれ、インテルがソニーを重視する姿勢を強く印象づけた。

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press99/990302a.htm
□製品情報
http://www.intel.co.jp/jp/PentiumIII/index.htm

('99年3月2日)

[Reported by date@impress.co.jp]


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