鈴木直美の「PC Watch先週のキーワード」
第8回:11月17日~11月21日


■■キーワードが含まれる記事名
●キーワード


11月17日

■■カノープス、ビデオキャプチャーカード「Power Capture PCI」の最上位機種
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971117/canopus.htm

Motion JPEG(MJPEGとも)
モーションジェイペグ

 静止画用のJPEG圧縮を動画に応用した圧縮方式で、ビデオキャプチャカードが搭載するハードウェア圧縮機能としてよく使われている。

 JPEG(Joint Photographic Experts Group)にはいくつかの圧縮方式が規定されているが、一般にはベースライン規格(最低限サポートしなければならない仕様)であるDCT(Discrete Cosine Transform~離散コサイン変換~)を用いた低損失高圧縮の非可逆圧縮方式(復元後に完全に元に戻らない)が使われている。Motion JPEGは、これを使って動画の各フレームを圧縮する方式の総称であり、Motion JPEGという標準規格は特に存在しない。したがって基本的には各社各様の仕様なのだが、QuickTime(JPEGを標準でサポート)やVideo for Windows(標準ドライバはないが拡張規格としてJPEG DIBを規定)に準拠した形で実装されているものに関しては、ある程度の汎用性をもっている。

 また、動画圧縮の標準規格としてはMPEG-1が有名だ。これは、フレーム内圧縮に関しては、JPEGと同じ技術が使われている。さらに、フレームサイズや色空間、転送レート等のパラメータから、フレーム間圧縮(前後のフレームの相関性を利用した圧縮)やサウンド圧縮、データストリームまでを規定した動画のための統合規格となっており、特に再生用に最適化されている。別の言い方をすれば、MPEGを完全にサポートするためにはコストがかかるうえ、編集にはあまり向いていないデータを扱わなければならなくなるということである。このため、編集を前提としたキャプチャでは、MPEGはほとんど使われることはなく、有用な圧縮技術だけを利用しているのである。

□Apple QuickTime Home Page
http://quicktime.apple.com/
□OpenDML AVI File Format Extensions (AVI用Motion JPEG拡張規格のドキュメント)
http://www.matrox.com/videoweb/odmlff2.htm
□Paradigm Matrix Home Page(Windows 95/NT用Motion JPEGソフトウェアCODEC)
http://www.pmatrix.com/goodies.htm


DirectDraw
ダイレクトドロウ
 Microsoftが開発したDirectXの主要コンポーネントのひとつで、主に高速なグラフィック描画を行なうためのサービスを提供する。

 ハードウェアを直接制御することによって、ハードウェアの機能を最大限に活かした高速なグラフィック描画が実現できる。が、そのためには、個々のハードウェアに強く依存してしまうという大きな障害が待っている。ハードウェアに代わる低レベルなサービスを、ハードウェアに依存しない形で提供する。それが、DirectDrawのコンセプトであり、グラフィックス描画に関するマネージメントと、ソフトウェアによるサービスのエミュレーションがDirectDrawの主な仕事である。提供するサービスをハードウェアが備えていればそれを使って高速に、備えていなければソフトウェアだけでそれなりに実行することにより、ハードウェアの違いを吸収しつつ、ハードウェアが持つ機能を最大限に利用するのである。

 DirectDrawが備えている代表的な機能には、以下の様なものがある。

□Microsoft DirectX
http://www.microsoft.com/directx/ (英語)
http://www.microsoft.com/japan/directx/ (日本語)


11月18日

■■ビビタージャパン、初の個人向けカラースキャナ「ViviScan」シリーズ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971118/vivitar.htm

TWAIN(ドライバ)
トゥウェイン
 Aldus(Adobe Systemsに吸収合併)、Caere、Eastman Kodak、Hewlett-Packard、Logitechによって'90年に設立されたTWAIN Working Groupが策定している、スキャナ等の画像入力デバイスとアプリケーション間のインタフェイス規格。最初のバージョンは'92年にリリースされ(現バージョンは1.7)、アプリケーション上から直接画像データを取り込むための汎用インタフェイスとして、MacintoshやWindows上で広く使われている。

 TWAINは、画像処理ソフトと画像取り込みソフトを仲介するAPIと考えると分かりやすい。一般にTWAINドライバと呼ばれているものは、単なるハードウェアドライバではなく、画像の取り込みに伴う各種設定や操作を行なうためのユーザーインタフェイスも備えたものある。すなわち、TWAIN対応の画像取り込みソフトという構成になっている。TWAINではこれをデータソースソフトウェアと呼んでおり、アプリケーションは、TWAIN Working Groupが提供するソースマネージャを介してこのデータソースソフトウェアを呼び出す。ユーザーインタフェイスはアプリケーション側で用意することもできるが、デバイス側で用意したものをそのまま使用し、最終的な結果である画像データだけを受け取るスタイルをとるケースが多い。ユーザーから見た場合には、専用の取り込みソフトが立ち上がり、画像データをファイルに保存する代わりに、直接アプリケーション上に転送する形になるのである。アプリケーションがデータソース側に全権をゆだねてしまえば、デバイスを制御する必要は一切なくなるため、あらゆるスタイルのTWAIN対応デバイスが扱えるようになる。デバイス側も、デバイスの特性を最大限に活かすソフトウェアをひとつ用意するだけで、すべてのTWAIN対応アプリケーション上から利用可能になる。

 なお、TWAINは「Toolkit Without An Important Name」や「Tool Without An Interesting Name」などの意味が付けられたこともあったが、公式には略語ではないと発表されている。

□TWAIN Online
http://www.twain.org/


OCRソフト(Optical Character Recognition Software)
オーシーアールソフト
 スキャナ等を使って取り込んだ画像データを解析し、文字情報をテキスト化するソフトウェア。OCRはOptical Character Recognition(光学式文字認識)の頭文字をとったものだが、文字認識技術を使って文字を読み取るデバイスもOCR(Optical Character Reader~光学式文字読み取り装置~)と略される。


11月19日

■■COMDEX会場レポート第1弾:Windows CE 2.0搭載H/PCが出揃う
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971119/ce2.htm

ソフトウェアモデム(Software Modem)
 ある信号を別の信号に乗せることを変調(modulation)、その信号から元の信号を取り出すことを復調(demoduration)といい、モデム(Modem)はこの変復調を行なう装置を意味する「MOdulator/DEModulator」から作られたことばである。通常は、アナログ回線を使ってパソコンのデジタルデータをやり取りする際に使用しているハードウェアを指すのだが、専用のデバイスではなく、マシンに搭載したDSP(Digital Signal Processor)やCPUを使い、ソフトウェアベースでモデムの処理を行なわせるタイプがあり、これをソフトウェアモデム、あるいはソフトモデム、HSP(Host Signal Processing)モデムと呼んでいる。

【参考:ソフトモデムをリリースしているベンダー】
□Motorola ISG(Information Systems Group)
http://www.mot.com/MIMS/ISG/
□PCtel
http://www.pctel.com/
□Smartlink
http://www.slink.co.il/
□Advanced RISC Machines
http://www.arm.com/
□LSI Logic
http://www.lsilogic.com/


11月20日

■■COMDEX会場レポート第2弾:デバイスベイなどIEEE1394関連の展示が目立つ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971120/ieee1394.htm

OHCI(Open Host Controller Interface)
オープンエイチシーアイ
 Apple Computer、Compaq Computer、Intel、Microsoft、National Semiconductor、Sun Microsystems、Texas Instrumentsによって策定された、IEEE-1394コントローラとマシン間のインタフェイス規格。正式名称を「1394 Open Host Controller Interface Specification」といい、'97年10月に1.0がリリースされている。

 IEEE-1394(本連載第7回参照)は、あくまでデバイスを接続するためのバスの仕様である。実際にマシンに実装する際には、PCIバスなどのマシン側のバスに、拡張アダプタやマザーボード上にチップを実装する形で、IEEE-1394バスを制御するためのコントローラを接続することになるのだが、マシン-コントローラ間のインタフェイスはIEEE-1394規格の範囲外である。Open HCIは、この部分のインタフェイスも標準化することによって(具体的にはレジスタセットやデータ構造、制御方法等を規定)、コントローラとの標準的なコミュニケーション方法を提供する。我々ユーザーにとっては、Open HCIに対応したコントローラであれば、IDEや他の標準I/Oと同様に、OSが提供する汎用ドライバで利用できるということである。

□1394 Trade Association
http://www.1394ta.org/
□Open HCI関連ドキュメント
ftp://www.austin.ibm.com/pub/chrptech/1394ohci/


■■ビクター、静止画を重視したDVカメラ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971120/victor.htm

IrTran-P(Infrared Transfer Picture)
アイアールトランプ
 NTT、ソニー、シャープ、カシオ計算機、オカヤ・システムウェアの5社が共同で開発した、IrDA(Infrared Data Association)規格(本連載第4回参照)の赤外線通信を使って、画像データを転送するための通信方式。デジタルスチルカメラで撮影した画像データを転送するための手段として標準化され、'97年10月にIrDAのPRD(Product Reference Design)のRecommended Application Specification(製品化推奨規格)に採用された。

 IrTran-Pでは以下の3点を規定しており、対応機器や対応ソフト間での画像データの受け渡しと、データそのものの互換性を提供している。

□IrDA(Infrared Data Association)ホームページ
(11月25日現在、IrTran-Pに関する情報は掲載されていない)
http://www.irda.org/
□オカヤ・システムウェア株式会社のOSW IrTran-P Special Page
http://www.osw.co.jp/info/info_4/index.htm
□シャープ株式会社の発表会のニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/970610.htm
□参考記事
【6/16】NTT、ソニー、シャープ、カシオが共同で静止画用IrDA規格を提唱
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970616/irtranp1.htm


11月21日

■■後藤弘茂のCOMDEXレポート:~注目のIBMブース ほか~
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971120/comdex05.htm

IrBus
アイアールバス
 Hewlett-Packard、Intel、Microsoft、シャープの4社が共同で策定し、IrDAに提案している新しい赤外線通信規格。

 これまでのIrDA規格の赤外線通信が、1m程度の短い距離で1対1の高速な通信を行なう規格であったのに対し、IrBusは標準で6~8m(最少で4~5m)の通信距離と幅広い指向性、13ミリ秒の高速なレスポンスを保証。通信速度は75kbpsとそれほど高速ではないが、ひとつのホストが最大8台のデバイスと双方向のワイヤレス通信を同時に行なうことができるようになっている(ひとつのデバイスが複数のホストに接続することも可能)。キーボードやマウス、ゲームコントローラ等のワイヤレス接続や、携帯端末を使った家電のリモートコントロール、機器間でのデータ通信などへの応用が考えられており、早ければ'98年2月の会議で正式な規格として承認、'98年の中頃から年末にかけて商品化が予定されている。

□IrDA(Infrared Data Association)ホームページ
(11月25日現在、IrBusに関する情報は掲載されていない)
http://www.irda.org/
□IrBusホームページ
http://www.irbus.org/
□シャープ株式会社のIrBUS出展情報
http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/971114.htm

[Text by 鈴木直美]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp