リレーエッセイ「モバイル人集合!」第1回 ゲスト:本田雅一

アイディアは時と場所を選ばない

 ところで僕は最近、ファミリーレストランがとても気に入っている。ファミレスは市民の憩いの場、そして雑談の場だ。
「いやぁ、インターネットでアレ調べてみたんだけどさ」
 驚くべき事に、自宅近所のファミレスでは、インターネット談義が交わされていることが多い。盗み聞きはイカン、イカンのだよ...っと思いつつも、ついつい耳を傾けてしまう。「いやそれでね、こんどあのマシンを買おうと思うんだけど...」おいおい、そりゃイカンよ。もうすぐモデルチェンジだぜ? なんて話が自然に聞こえてきてしまう。うん、自然に聞こえてくるならば、きっと盗み聞きじゃぁないはずだ。と納得して、毎日聞き耳を立てている。

 パソコンばかり使っていると、しかも、パソコンの情報の中に溺れそうな職業を持っていると、だんだんと普通の感覚がなくなってきてしまうもの。素人のカミさんだって、結構耳年増になっている。こういうところでのパソコン談義は、とってもためになる。
 ということを理由に、最近はファミレスで原稿を書いていることも少なくはない。われわれ、自宅で仕事をしている人間は「いってきま~す」と言って出勤する姿に憧れる(ホントか?)ものだ。そこで仕事に詰まってくると、ファミレスは僕の事務所になる。近頃は顔を覚えられたのか、頼まないと3杯以上はコーヒーを注いでくれない。わたしはダイエットの身、コーヒー以外は注文しないのだ。

PHS & cable
 このファミレス臨時オフィス。なかなか具合がいい。空調は完璧だし、コーヒーのみ放題。たまに前述のようなお話も聞かせていただける上に、若い女の子が働く姿も拝むことができる。こういう時こそアイディアも浮かんでくると言うものだ。
 しかし一番の問題は通信環境。インターネットで資料を検索しながら原稿を書くのはセオリーだろうし、メールも時々チェックしなくちゃいけない。そこで僕が使っているのがPHS。ケイタイって手もあるけど、あれは高い。少なくとも、都内であればPHSの方が絶対に(ホントか?)使いやすいと思う。まぁ、ケースバイケースだけどね。
 それに、PHS経由で通信を行った場合、運がよければ19200bpsを超える通信速度で接続できるそうな。でも、僕の環境だとどうしても9600bps前後でしかつながってくれない。う~ん、何が悪いのか。あと、僕の持っているPHSとモデムは、オートダイヤルに対応していないのだけど、中にはオートダイヤルに対応した組み合わせもあるらしい。でも、このあたりは、もうすぐ運用開始のPIAFSに乗り換える予定なので、あまり気にせずに使っている。PHS通信に関しては、次回担当の祥平さんが詳しいので、そっちに振ってしまおう。

 でも、これはケイタイにもPHSにも言えるんだけど、もう少し安定して接続できないことにはイライラしてたまらない。接続しているはずなのにコネクトをうまく認識しなかったり、接続中に突然回線が切れてしまったりとトラブルは絶えない。だからこそ、PIAFSにはすごく期待しているんだけど、期待外れにだけはなってほしくないものだ。PHS各社さん、期待しても大丈夫ですよね?


 

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