【ISDN TAベストセレクション】
アレクソン
ALEX-64/HF
標準価格:
3万2800円
連絡先:
アレクソン Tel.06-307-2940(代)
○
評価できるサービスや機能など
非同期/同期PPP変換による64Kbps同期通信をサポート
非同期及び同期通信を自動判別(発着信時)
DTE速度は115.2Kbpsまで自動追従
アナログポートは48V給電、極性反転をサポート
ダイヤルインをサポートし、グローバル着信識別も搭載
フレックスホンはフル対応
(コールウェイティング(疑似を含む)、着信転送、三者通話、通信中転送)
INSボイスワープ対応
内線通話/転送をサポート
アナログコールバック機能
PHSと携帯電話間の通話が可能な
中継機能
電源部内蔵で配線もスッキリ
フラッシュROMを搭載し、ファームウェアのアップグレードが可能(現在はVer.1.03)
目的から選ぶアナログ設定ユーティリティ
functionキーによる通信モード切り替え
などが可能
電話機からアナログポートの設定
が可能
プッシュ式だけでなく、
ダイヤル式電話機も利用可能
終端抵抗を内蔵しているため、DSUを購入するだけで簡易工事が可能
各機能をしっかり押さえたわかりやすいマニュアル
×
気になる点や改善を望みたい点
128Kbps同期通信に対応していない(まだ対応プロバイダも少ないからいいんですが)
トップレベルの製品より10%弱遅いFTPのスピード(初期モデルよりはかなり改善されています)
LEDが少なく、通信状態が把握しにくい
設定ユーティリティの対象がアナログポートに限られている
Macintosh用設定ユーティリティがない
指定ホストにアクセスしなければならないファームウェアのアップグレードサービス(しかも手順が面倒)
ひとこと
2月1日に関連会社の大成電機(株)と合併し、
社名を(株)アレクソンに変更
したが、基本的な体制は変わりない。
ISDNターミナルアダプタを最も古くから手掛けてきたメーカーだけに、そつなくまとまっている。特に、アナログ回りの機能は他のどのターミナルアダプタよりも優れており、ISDNで提供されているサービスをフルに活用することができる。この点に関しては
最強のターミナルアダプタ
と呼んでも差し支えないはずだ。また、それらの機能を目的から設定できるように作られている設定ユーティリティも高く評価できる。ISDNのごく初歩的な単語さえわかっていれば、初心者でも簡単にセットアップできるはずだ。デジタルポートのパフォーマンスはわずかにトップクラスのターミナルアダプタに及ばないものの、実用上はほとんど不満を感じることがない。
また、1月28日に新製品の
ALEX-128/HG
が発表されたが、その価格設定次第ではさらに実売価格も安くなりそうだ。こちらの製品については、3月に出荷が開始され次第、入手して評価する予定だ。
ただ、機能が豊富であるがゆえ、どの機能を優先的に使えばいいのかを悩んでしまう面もある。また、ファームウェアのアップグレードは、メーカー指定のホストにアクセスしなければならず、準備の手順などが面倒な点も気になる。できることなら、パソコン本体から専用のツールでアップグレードできるようにならないだろうか。さらに、Macintosh環境への対応がまったくないのも残念だ。
しかし、全体的に見れば、非常に完成度が高く、安心して使うことができる。
はじめてISDNを敷設するユーザー
はもちろん、すでに
他のターミナルアダプタをを持っているユーザーのアナログ回りの機能強化用
としても利用できる製品だ。
[参考URL]
■
ALEX-64/HFファームウェアアップデート情報ページ
■
非同期通信レポート第3回 ALEX-64/HF試用レポート
[Reported by 法林岳之]
【PC Watchホームページ】
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp