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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
NEC | ||
LaVie MX LX60T/7B1EC | ||
微透過型液晶で最長11時間の連続駆動を実現したモバイルノート | ||
TEXT:法林岳之 Takayuki Hourin |
本体右側面。PCカードスロットはType2対応のものを1基備える。また、右側のフタの中にはUSB端子を持つ |
本体左側面。携帯電話ケーブル接続端子、USB、モデム、LANなどのインターフェースを備える |
LX60T/7B1ECはCPUにTransmetaのCrusoe TM5600 600MHzを採用し、128MBのメモリ、20GBのHDDを搭載する。チップセットは従来のNorthBridge部がTM5600に統合されており、South BridgeとしてALi M1535を採用、ビデオチップはATI RAGE Mobility-Mを搭載する。
メモリは標準で、64MBがオンボード実装され、拡張メモリスロットに64MBモジュールが装着されるという構成で、後者を128MBのモジュールと交換することにより、最大192MBまで拡張が可能だ。光学ストレージは内蔵しないが、USBポート接続の6倍速CD-ROMドライブが標準で添付されている。OSはWindows 2000 Professionalが採用されており、Office XP Personalもプリインストールされる。
蛍光灯下での撮影。左がバックライトOFF、右がバックライトONの状態で、後者のほうが明らかに輝度が高く、視認性が高い。しかし、昼間の屋外などでは前者のほうが映り込みの影響が少なく、見やすいという相互補完関係になっている |
液晶ディスプレイは1,024×768ドット表示が可能な10.4型液晶を採用している。従来モデルのバックライトが常時点灯だったのに対し、LX60T/7B1ECでは液晶ディスプレイ横のスイッチで点灯/消灯を切り換えることのできる微透過型液晶パネルを採用している点が特徴で、屋内と屋外のどちらでも良好な視認性を確保している。ただし、他の一般的なTFT液晶ディスプレイに比べると、やや暗い印象は否めず、発色も鮮やさに欠ける。
ボディは携帯性に優れたB5ファイルサイズで、重量も1.39kgに抑えられている。背面にはリチウムイオンバッテリパックが装着されているが、液晶パネル背面にも薄型リチウムポリマーバッテリが内蔵されているため、同サイズのほかのノートPCに比べると、液晶ディスプレイ側がやや分厚い。
サブノートとしては広めのピッチを持つキーボード。パームレストも十分に広く、使い勝手は良好だ |
インターフェイスはUSBポートを二つ、赤外線通信ポート、PCMCIA Type2スロット、V.90対応56kbpsモデム、10BASE-T/100BASE-TX準拠のイーサネットポート、外部ディスプレイなどを備えるが、イーサネットポートと外部ディスプレイ端子は従来機と同様、専用コネクタを採用しており、付属ケーブルを介して接続する。また、USBポートに接続して利用するDoPa/PDC対応の携帯電話接続ケーブルも標準で添付されているのもモバイルノートユーザーにはありがたい点だ。
バッテリ駆動時間は微透過型液晶とバックライトスイッチ、さらに2種類のバッテリの効果が大きく、バックライト消灯時で8~11時間とかなり長い。微透過型液晶ディスプレイの視認性をどう評価するかによるが、モバイル環境で長時間利用したいユーザーには非常に魅力的なモデルと言えるだろう。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□製品情報
http://121ware.com/
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