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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
東芝 | ||
Allegretto M81 | ||
420万画素CCDを搭載した高性能デジタルカメラ | ||
TEXT:山田愼二 Shinji Yamada |
沈胴式のズームレンズを採用したほか、本体左サイドにはデジタルカメラとしては大型のスピーカーを備えており、音声や動画を楽しむことも強く意識されている |
しかも、それぞれの解像度でJPEGの圧縮率をFINE/NORMAL/BASICの3段階に切り換えることができるため、128MBのスマートメディアと組み合わせた場合、最大解像度の2,400×1,600ドットでも、各83/124/249枚前後の撮影が可能だ。さらに、Allegretto M81ではAVIファイル形式(画像:Motion-JPEG、音声:PCM)のムービー撮影もサポート。320×240ドットサイズのFINEモードで約30秒、160×120ドットのBASICモードでは最長180秒の撮影が可能となっている。
本体上部には、撮影/再生モードの切り換えダイヤルや、バッテリ、撮影可能枚数を表示する液晶パネルを備える |
ボディサイズは現在主流のデジタルカメラと比べるとやや大柄で、厚みがあるタイプ。ただし、沈胴式レンズの採用により、バッグに入れて持ち運ぶ分には、やや重く感じる程度でサイズそのものは気にならない。むしろ、厚みのあるボディを安定させるには頼りないラバーグリップと、このグリップに近いため、気を付けていなければ指がかかってしまうストロボの位置など、独特のデザインが裏目に出ている点のほうが気になった。
液晶ディスプレイはやや小さめの1.5型。しかし、その視認性は高く、反応も高速だ |
さらに、マニュアルモードでは、ホワイトバランスや測光範囲(分割測光と中央重点測光)に加え、プログラム/絞り優先/シャッタースピード優先/マニュアルといった露出制御、1ショット/連写/AEB(-0.5/NORMAL/+0.5の多段階露出)のシャッター制御と、高級コンパクトカメラ張りの設定が、十字カーソル一つで簡単に操作できる。しかも、マニュアルモードでは小さいながらもヒストグラムが表示されるので、測光ポイントや露出を変えることで動的に変わるヒストグラムを見ながら撮影を行なうこともできる。
400万画素CCDにより高い解像力を持つことはもちろん、マフラーの金属光沢や、ヘルメットの微妙な色合いの変化の再現性もなかなかのものだ |
今後、各社から400万画素超のデジタルカメラが続々とリリースされる予定になっているが、その性能の高さを一早く体験したいユーザーには安心してオススメできる1台だ。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
■作例写真撮影
山田愼二
□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□製品情報
http://www2.toshiba.co.jp/d_came/top.htm
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