NEW PRODUCTS TESTREPORT

	プロトン
	Grenade US-252JH
	バスパワード動作に対応したUSB接続HDDユニット
	TEXT：水島伸行　Nobuyuki Mizushima

コンパクトな筐体の中には2.5インチHDDとIDE－USB変換基板が詰め込まれている

　プロトンから、USB接続の外付けHDDユニット「Grenade」シリーズが発売された。オリジナルブランドPC、VELOCITYシリーズで知られる同社だが、このGrenadeで周辺機器市場にも本格的に参入する構えだ。

　今回評価したのは20GBのHDDを内蔵し、実売39,800円前後で販売されるGrenade US-252JHで、このほかHDD容量9GBのUS-259H、10GBのUS-251JH、さらに、HDDを内蔵せず、ユーザーが任意の容量のHDDを内蔵可能なUS-25EHが用意されている。

　他社製のUSB接続HDDユニットでは、外付けのACアダプタを用意したり、PS/2ポートから電源を得たりしているものがほとんどだが、GrenadeシリーズはUSBポート経由で電源供給されるバスパワード動作である点が最大の特徴だ。これにより、使用する際にコンセントを探す必要がないことはもちろん、接続するケーブルもUSBケーブル1本だけとなるため、使い勝手は非常によい。

　携帯性に影響する本体サイズは、幅71mm、奥行き134mm、厚さ20mmと非常にコンパクトで、その重量も約250gと、カバンに入れて持ち運ぶには気にならないサイズだ。なお、今回試用した試作機は、外装のデザインが製品版とはやや異なる。US-252JHでは、この中に2.5インチHDDと、IDE－USB変換アダプタが内蔵されている。

　気になるパフォーマンスだが、今回はCPUにPentiumIII 800EBMHz、マザーボードにASUSTeK CUSL2-Cという構成でWindows 2000をインストールした自作機に本機を導入し、HDBENCH Ver3.22を使用して測定した。その結果はRead：875、Write：906、Copy：706と、IDEやIEEE1394接続のHDDと比較すると大きく見劣りするものとなっている。これは最大12MbpsというUSBの帯域幅の上限によるものだ。しかしながら、この値はUSB接続のストレージデバイスとしては高速な部類に入ることも確かで、競合製品と比較しても遜色はない。大容量で携帯性に優れる外付けドライブが必要な場合には、購入の候補に入れておきたい製品だ。