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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
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ソニー |
VAIO QR PCG-QR1/BP |
新スタイルを提案するファッショナブルノートPC |
TEXT:法林岳之 Takayuki Hourin |
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キートップの広さは十分に確保されているが、キーの形状は独特で好みの分かれるところ |
B5薄型ノートの505シリーズ、カメラ付きミニノートのC1など、ノートPCの市場で次々とエポックメイクな製品を発売してきたソニーから、またもや新しいスタイルを予感させるノートPC「VAIO QR PCG-QR1/BP」が登場した。
まず、外見を見ても分かるように、今までのノートPCとは一線を画す独特なデザインを採用している。VAIO QRのデザインコンセプトは会議室などで使われる「パイプ椅子」で、これにiBookなどでも採用されたハンドル、コーティングされたボディ、大きなVAIOのロゴを組み合わせることで、独特の存在感を実現しているのである。
基本的なボディ構成は同社が従来から販売してきたPCG-7/8xxシリーズ、PCG-XRシリーズなどの流れをくむもので、A4ファイルサイズにまとめられている。パイプ状の外枠部分があるため、若干大きく見えるが、重量はこのクラスのノートPCとして標準的な3.2kgだ。また、ボディのハンドル部分は、机の上に設置したときに、本体をチルトアップさせる足になる。
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LAN、モデム端子を両方備え、通信環境での利用が強く意識されている |
CPUはモバイルCeleron 500MHzを採用し、64MBのメモリ、10GBのHDD、最大24倍速のCD-ROMドライブを搭載する。チップセットはi815にモバイル向けの省電力機能などが追加された新モデル、i815EMを採用している。メモリはSO-DIMMスロットを二つ装備し、その内、一つに64MBメモリが搭載されている。HDDは出荷時に6GBのCドライブと4GBのDドライブにパーティションが区切られており、OSやアプリケーションがインストールされるCドライブの残り容量は約3.2GBとなっている。液晶ディスプレイは13.3型のTFTカラー液晶で、最大1,024×768ドット/26万色の表示が可能だ。
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ハンドル部は折り畳むことで、本体を傾斜させるスタンドとなる |
インターフェースまわりは、本体右側面にUSBポート、iLINK(IEEE1394)端子、マイク/ヘッドホン出力端子、TypeII/IIIのPCカードスロットを備え、背面には内蔵V.90/56kbpsモデム、外部ディスプレイ端子、USBポート、10BASE-T/100BASE-TX準拠のLANポートを備える。この内、背面のモデム以外のポートは、ボディ形状と合わせるため、半円形のカバーで被われている。
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パイプ椅子を意識したという斬新なデザイン。実際の本体色は黒ではなく、濃い紫に近い |
キーボードは従来のVAIOシリーズと大きく異なり、VAIO QRのデザインコンセプトに合わせた独特のものを採用している。キーピッチも18mmを確保しているのだが、キータッチはかなり軽めなので、ヘビーにタイピングをする人は若干の慣れが必要になりそうだ。ポインティングデバイスはインテリジェント型タッチパッドを採用し、ボタンもデザインに合わせて大型化されている。キーボード右上部分にはVAIO C1シリーズなどでもおなじみのジョグダイヤルを装備しているが、本体の側面よりもやや内側にあるため、VAIO C1シリーズや505シリーズほどアクセス性が高くない。
アプリケーションソフトは「Office 2000 Personal」、「筆ぐるめ for VAIO」などに加え、ほかのVAIOシリーズにもインストールされている「MovieShaker Ver.1.2」、「DVgate Ver.2.2」、「OpenMG Jukebox Ver.1.3J for VAIO」などのオリジナルソフトも数多くインストールされている。
DVD-ROMドライブやCD-R/RWドライブではなく、CD-ROMドライブが搭載されたため、使う楽しみが今一つ足りない感じこそ残るものの、既存のA4サイズノートに比べてその存在感は圧倒的で、持つ楽しみがある。他人とは一味違うノートPCが欲しいという方にオススメしたい製品だ。
製品名:VAIO QR PCG-QR1/BP
標準価格:オープン(実売200,000円前後)
メーカー:ソニーマーケティング株式会社
問い合わせ先:03-5454-0700
URL:http://www.vaio.sony.co.jp/
CPU:モバイルCeleron 500MHz
チップセット:Intel 815EM
メモリ(最大):64MB PC100対応SDRAM(256MB)
HDD:約10GB
CD-ROMドライブ:最大27倍速
ビデオチップ:Intel 815EM内蔵
ビデオメモリ:SMA方式によりメインメモリの一部を共有(最大11MB)
ディスプレイ:13.3型TFT液晶ディスプレイ
最大解像度:1,024×768ドット/約26万色
サウンドチップ:Intel 815EM内蔵
モデム:56kbps(V.90/K56flex対応)
キーボード:87キー
拡張スロット(空き):PCMCIA TypeII×2(TypeIII×1、CardBus対応、空き×2)
インターフェース:USB×2、i.LINK(S400、4ピン)×1、ディスプレイ(Dsub 15ピン)×1、マイク×1、ヘッドホン×1、モデム(RJ-11)×1、10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45)×1
電源:リチウムイオンバッテリおよびAC電源
バッテリ駆動時間:約2.5~3.5時間
本体サイズ(W×D×H):約330.6×261.1×40.7mm
重量:約3.2kg
OS:Windows Me
付属ソフト:Office 2000 Personal、MovieShaker Ver.1.2、DVgate Ver.2.2、Adobe PhotoDeluxe for ファミリー 4.0、筆ぐるめ for VAIOなど
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□ソニーマーケティングのホームページ
http://www.vaio.sony.co.jp/
□製品情報
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/PCOM/PCG-QR1/
□関連記事
【10月24日】ソニー、VAIO QRのスペックを公表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001024/sony.htm
【10月16日】ソニー、“パイプイスPC”VAIO QRを正式発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001016/sony2.htm
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp
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