ロボット博覧会「ROBODEX2000」、パシフィコ横浜で開幕
~ソニー、ホンダなどの新型ロボットが一般公開~

ホンダ「ASIMO」

会期:11月24日~26日
会場:パシフィコ横浜
入場料:一般 1,000円、小中高生 500円
主催:ROBODEX実行委員会


 “人間のパートナー型ロボット博覧会”を謳った「ROBODEX2000」が、24日~26日の3日間、パシフィコ横浜の横浜国際平和会議場で開催される。入場料は一般1,000円、小中高生500円。

 開幕に先立って23日に行なわれたプレスプレビューでは、ホンダ「ASIMO」、ソニー「SDR-3X」など発表されたばかりの二足歩行ロボットをはじめ、多数のロボットが姿を見せた。

 なお、開幕初日も多数の来場者が訪れており、24日午後には、一般入場者は2時間待ちとなっている。


●ホンダ、同社の自立二足歩行型ロボットの歴史を披露

 「P1」にはじまり「ASIMO」に至る自立二足歩行型ロボット各機種が展示されている。プレビューではP3とASIMOのデモンストレーションが行なわれた。ダンスステップまでこなすASIMOの軽快な動き、大柄なP3のゆったりとした動作、ともに印象的で多数のフラッシュを浴びていた。

MPEG-1形式 各1.3MB(15秒)
歩くP3 ASIMOの登場 ゆっくりと曲がるASIMO
足元の動きに注目

□ホンダのロボットホームページ
http://www.honda.co.jp/robot/
□関連記事
【11月20日】より一層人間に近づいたホンダのロボット「ASIMO」登場で未来はすぐそこ!
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001120/honda.htm


●ソニー、SDR-3Xが専用ステージで踊る!

 二足歩行型の「SDR-3X」は専用のステージが設けられ、バイオリンの演奏に合わせて各種の動作を披露した。同じ二足歩行型のASIMOに比べると、小さいこともあって動作が速く、同じ手を振る動作をしても印象はかなり異なる。また、関節の動作範囲が広く、人間では不可能な動作もできるようだ。なお、ムービーではゆっくりと歩いているが、すばやく小股で歩くようすも見られた。

MPEG-1形式 各1.3MB(15秒)
踊りながら歩く 屈伸運動 シュートとゴールの喜び


 また、ソニーのブースでは多数の「AIBO 2nd Generation」も展示されており、赤いボールにたわむれるなど、愛嬌を振りまいている。

□AIBOのホームページ
http://www.aibo.com/
□関連記事
【11月21日】ソニー、身長50cmの二足歩行ロボット「SDR-3X」を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001121/sony.htm


●テムザック、まさに「ガンタンク」の水圧式大型ロボット

 テムザック・コミュニケーション・テクノロジーは、PHSを使用した長距離のリモートコントロールロボット技術を特徴としている。移動にはクローラ(キャタピラ)を使用し、自由度の高い手とCCDカメラを持つ。リモコンユニットは手の動きを伝えるアームと、クローラをコントロールするペダルユニットに分離されている。

 会場では人型に近い「TMSUK04」のデモストレーションが行なわれたが、プレスプレビュー終了後には全高2.5m、全幅1.8mという建設機械のような大型ロボット「T-5」が駐車場で披露された。T-5は災害現場などでの活動を目的としたもので、手は水圧、クローラはガソリンエンジンによって駆動される。

右前が「TMSUK04」、後ろが「T-5」 「T-5」の操縦席
ガンタンクを思わせる巨体


□テムザックのホームページ
http://www.tmsuk.co.jp/


●トミー、目がパッチリの犬型ロボット

 トミーは、11月30日に発売予定の会話ができる犬型ロボット「dog.com(ドッグ.コム)」を展示。価格は14,800円の予定。

 3月のおもちゃショーで展示された人間DOGの発展形で、関節やモータも削減されて、ひとまわり小さくなっている。また、目元もスッキリして、胸にハートがつくなど、デザインも変更された。

右画像の右側にいるのが人間DOG、だいぶかわいくなったことがわかる

□dog.comのホームページ
http://www.tomy.co.jp/dogcom/


●バンダイ、ワンダーボーグのPC版が登場

 従来はワンダースワンをコントローラとしていた「ワンダーボーグ」に、PC版が登場する。価格は16,000円で、11月30日正午から台数限定でワンダーボーグのホームページにて予約が開始される。

 対応OSはWindows 95/98/Me。ワンダーボーグのコントロールはPCに赤外線ユニットを接続して行なう。なお、ワンダーボーグ本体は従来の製品と共通。

 猫型ロボット「BN-1」も参考出品している。ワンダーボーグ同様にプログラミング可能で、メモリ容量がより大きいので、その面でも面白そうだ。

□ワンダーボーグのホームページ
http://www.swan.channel.or.jp/borg/


●タカラ、水棲ロボットに魚型が仲間入り

 タカラでは水棲ロボット「アクアロイド」などを展示。アクアロイドには、従来のクラゲ型に魚型が加わった。

□アクアロイドのホームページ
http://www.intervogue.co.jp/aqua/index.html


●科学技術振興事業団ERATO 北野共生システムプロジェクト

 二足歩行型ロボット「PINO」を展示。会場では静止状態で展示されており、デモなどは行なわれなかった。デザインは21世紀のピノキオをイメージしており、突き出た鼻を持っている。


□北野共生システムプロジェクトホームページ
http://www.symbio.jst.go.jp/index+j.htm


●エイ・ティ・アール知能映像通信研究所

 人間社会に参加可能なロボットがコンセプトで、音声とよく動く手によるコミュニケーションが特徴の「ロボビー(Robovie)」を出展。

 「なかよし」といわれて近づくと抱擁するなどの機能を持つ。会場ではスタッフにキスも求めていた。

□エイ・ティ・アール知能映像通信研究所のホームページ
http://www.atr.co.jp/


□ROBODEX2000のホームページ
http://www.robodex.org

(2000年11月24日)

[Reported by PC Watch編集部]


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