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NEW PRODUCTS TESTREPORT


コンパックコンピュータ
Presario 1400 14XL343

斬新なデザインを採用した
レガシーフリーノートPC

TEXT:清水理史 Masashi Shimizu



クリアシルバーとストライプが印象的なキーボード回り。パームレストは十分に広く、キーボードは使いやすい
 コンパックコンピュータが販売するコンシューマー向けPC「Presario」シリーズのラインナップが一新された。今回のラインナップ変更に伴い、すべてのモデルにWindows Meがプリインストールされることになったが、デザインや仕様などのハードウェア面も大きく変更されている。今回は、その中でも斬新なデザインが注目を集めているノートPC「Presario 1400」シリーズから、エントリーモデル「Presario 1400 14XL343」のレビューをお届けしよう。

 このPCの最大の特徴は、何と言っても特徴的なデザインだろう。液晶パネルを閉じた状態では、シルバーで塗装された、落ち着いた印象のノートPCにしか見えないが、液晶を開けるとブラックとクリアシルバーの2色を基調としたハデ目のデザインが目に飛び込んでくる。一見、AppleのiBookに似ているが、筆者としてはこちらのほうが近未来的な印象を受けるデザインで好感が持てる。もちろん、デザインは好みの問題もあるので、一概によしあしを決められないとはいえ、ビジネスモデルに近いデザインだった従来のPresarioシリーズと比較すると、垢抜けていることは確かだ。


液晶パネルを畳むと、“銀パソ”に早変わり。この状態でも音楽CDのコントロールキーなどは利用できる
 また、本体に内蔵される機器やインターフェース類がすっきりとまとめられている点も、スタイリッシュな印象を与える要因となっている。コンパックは、レガシーフリーを積極的に推進しているメーカーの一つだが、Presario 1400でもレガシーデバイスは極力排除されている。本体背面のフタを開けると、インターフェース類が姿を現わすのだが、そこにはUSB、外部ディスプレイ、S-VIDEO出力、FAXモデム端子のみが存在し、本体側面も左側にPCカードスロットが一つ、右側に24倍速CD-ROMドライブが配置されているだけだ。大柄なボディの割に、PCカードスロットが1基にとどまるのは残念だが、必要最低限のインターフェース、デバイスのみを搭載することで、使いやすさを向上させ、コストも削減している点は評価してもよいだろう。


PCカード以外のインターフェースは、本体背面のフタの中に収められている
 このタイプのノートPCを購入するユーザー層は、おもに初心者層になると予想されるが、これを意識してか使いやすさを向上させるための工夫もいくつか見られる。まず、さまざまな機能をワンタッチで起動するためのボタン類が豊富に用意されており、ファンクションキーの上部には、インターネットへの接続、メールソフトの起動、ショッピングサイトへの接続などのインターネット系のボタン、本体手前には音楽CDの再生などのボタン、さらにはMP3再生・録音ソフト「RioPort Audio Manager」を起動するためのボタンまでもが配置されている。また、タッチパッドには、丸形のスクロールボタンが配置されており、上下左右に画面をスクロールさせることができる。直感的な操作が可能なため、PCの操作に不慣れな初心者でも安心して使えるだろう。

 基本スペックを見ると、チップセットにはTridentのBlade3Dと同じビデオコアを統合したVIA Apollo PM601、CPUにはCeleron 600MHzが採用され、64MBのメモリと10GBのHDDが搭載されている。これらはハイスペックとは言えないものの、エントリーマシンであることを考えると必要にして十分な構成となっている。また、スピーカーにはこれまでどおりのこだわりを見せ、パームレスト部分にJBLのPro Audioスピーカーが配置されている。手が干渉する位置でもなく、クリアなサウンドが聞こえる点は秀逸だ。

 PCを楽しく、便利に使うことを意識して作られた本機は、家庭での利用を中心に、インターネットアクセスや音楽再生に適した1台と言える。


  • 製品名:Presario 1400 14XL343
  • 標準価格:オープン(ダイレクトプラス価格199,800円)
  • メーカー:コンパックコンピュータ株式会社
  • 問い合わせ先:0120-099-589
  • URL:http://www.compaq.co.jp/
  • CPU:Celeron 600MHz
  • チップセット:VIA Apollo PM601
  • メモリ(最大):64MB(192MB)
  • HDD:10.0GB
  • FDD:2モード(外付け、USB接続)
  • CD-ROMドライブ:最大24倍速
  • ビデオチップ:VIA Apollo PM601内蔵
  • ビデオメモリ:メインメモリの一部を共有(最大8MB)
  • ディスプレイ:13.3″TFTカラー液晶
  • 最大解像度:1,024×768ドット/約1,670万色
  • サウンドチップ:VIA PM601内蔵
  • モデム:56kbps(V.90/K56flex対応)
  • キーボード:90キー
  • インターフェース:USB×2、CRT(Dsub 15ピン)×1、S-VIDEO OUT×1、ヘッドホン×1、マイク×1、モデム(RJ-11)、PCMCIA TypeII(CardBus対応)×1
  • 電源:リチウムイオンバッテリおよびAC電源
  • バッテリ駆動時間:約2.0~3.0時間
  • 本体サイズ(W×D×H):約330×280×38mm
  • 重量:約2.9kg
  • OS:Windows Me

    ■写真撮影
    若林直樹(STUDIO海童)

    □コンパックコンピュータのホームページ
    http://www.compaq.co.jp/
    □製品情報
    http://www.compaq.co.jp/athome/presario/1400/index.html
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    ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp