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富士通 FMV-DESKPOWER K5/80WLT iモードからの録画予約も可能な
TEXT:中嶋敦司 Atsushi Nakajima |
本体右側面には、IEEE1394端子と、2基のPCカードスロットが搭載されている |
17インチワイド液晶の表示サイズは、縦方向が従来とほぼ同じで、横方向に2割程度長く、最大解像度は1,024×768ドットから1,280×768ドットへと拡大されている。これにより、内蔵DVD-ROMドライブでDVD-Videoをフル画面再生する際に、縦横比15:7で記録された洋画などでも画面の上下に空白部を作ることなく楽しむことができる。画面描画を担当するビデオ機能統合型チップセットのi810Eはこのディスプレイとデジタル方式で接続されているため、にじみのきわめて少ない鮮明な画質が得られ、目への負担も小さい。さらに、ディスプレイ右側下部にはホワイトバランスボタンが用意され、これを押すことで動画再生などに適した色鮮やかなモードと、色温度が低めで目の疲れにくいモードとが切り換わる。通常のメールやWeb閲覧といったテキストベースでの利用には後者を、DVD-Video再生やゲームを楽しみたいという場合には前者を選ぶとよいだろう。
ディスプレイの右背面にはビデオ入力やアンテナ端子、台座部背面にはUSBやモデム、サウンドまわりの端子類が配置されている |
また、「mAgicガイド」では、電子番組表ADAMS-EPGを受信、表示し、これをもとに予約録画を行なったり、好みの番組を検索したりすることも可能だ。さらに、自分のホームページを持っているユーザーであれば、iモード端末から録画予約を行なうこともできる。その仕組は、「@コントローラ」などを使用してCGIを自分のホームページにアップロードし、これに対してiモード端末で予約情報を入力、本機は指定の時刻が来ると自動的にこのCGIにアクセスし、情報を得るというものだ。CGIのアップロードや設定には複数のソフトを使用するためやや煩雑に感じるが、これさえ終われば快適な環境が実現できる。
ディスプレイ左背面には2本のDIMMスロットを備えている。空きスロットは1本だ |
価格は実売で340,000円前後と、比較的高価な部類に入るが、「Office 2000 Personal」や、「広辞苑」、「漢字源」、「現代用語の基礎知識」などを含む「スーパー統合辞書2000」などの実用アプリケーションも多数バンドルされており、さまざまなユーザーを満足させる構成となっている。
本機のテレビ録画機能をコントロールする、mAgicTV |
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□富士通のホームページ
http://www.fmworld.net/
□製品情報
http://www.fmworld.net/product/_frm-pc/deskpower-top.html
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【9月26日】富士通、FMV-DESKPOWERシリーズを一新17インチワイド液晶採用モデルなど
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000926/fujitsu1.htm