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ソーテック、ケンウッドと共同開発のAVパソコン
「ノートPCとは逆の発想」のコンパクトPCも

11月上旬より順次発売

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 株式会社ソーテックは、「PCを感じさせないPC」をコンセプトにした新PCシリーズ「AFiNA(アフィーナ)の発表会を開催した。株式会社ケンウッドとの共同開発によりAV機能を強化した「AFiNA AV」が10月4日より受注開始、11月上旬より出荷開始され、独自開発の小型の折りたたみ式PC「AFiNA Style」が10月4日受注開始、11月下旬より出荷される。OSはともにWindows Me。

大辺社長
 ソーテックの大辺創一代表取締役社長が事業の方針を説明し、ファブレスメーカーとしての同社のアライアンス展開などを説明。また、急速な事業の拡大や、初心者層の増大により、サポートがパンクするなどといった、同社に従来寄せられていた不満に関しても「今はほぼコール一回で出られる体制になっている」と、その改善の度合いをアピールした。

 また、「'98年の『10万円PC』の発表以来、『低価格PCのメーカー』というイメージがついて回っており、それが事業の拡大につながってきた。その現在のPC市場や初心者層の拡大には貢献してきたと思う」と述べ、「本当はハイエンドやマニアックなのが好きなのですが」とも付け加えていた。


ブランドのポジショニング
 AFINAシリーズについては、「PCを巡る状況は従来のハード中心のスタイルから、ソフトやコンテンツに流れてきており、PCは家電とかなりの部分で融合するだろう。今回投入する製品は、そうした市場の動向を踏まえた製品だ」と述べ、大辺社長みずから説明を行なった。




■ AFiNA AV

 「AFiNA AV」は、ケンウッドと製品開発提携の第一弾で、ケンウッド製のCDミニコンポ「AVINO」シリーズと、ソーテックのPCを統合したモデル。CPUや付属ディスプレイの違いで3モデルが用意され、CMイメージキャラクタには竹ノ内豊が起用される。

 PC本体と、アンプとCDプレーヤー、AM/FMチューナの一体型レシーバユニットとスピーカーによって構成される。なお、「AFiNA」の名称は、親しみや相性の良さを意味する「AFFINITY」にちなんで名付けられた。


 レシーバユニットとの接続はUSB経由で行なわれ、PC側から付属ソフト「GEOBIT/SOUND by KENWOOD」を用いて、レシーバユニット側のほぼ全ての機能がコントロールできる。また、PCの電源OFF時にもレシーバユニット単体で使用することも可能。

 また、TVチューナも搭載しており、付属のTVチューナソフト「Tideo TV」を使って、MPEG-1でのTV録画やタイムシフト再生が可能。インターネット上の番組予約サービスON TV JAPANを利用した録画予約にも対応する。また、DV編集ソフト「Tideo DV」が付属し、DV編集もできる。これらのAV関連機能は全て統合ランチャ「SOTEC Media Controller」から操作可能となっている。

前面にPCカードスロットやIEEE-1394ポート×1など ディスプレイとの接続はDVI端子 液晶ディスプレイモデルも用意される

 PC本体部は、CPUにCeleron 700MHz、Pentium III 800/866MHz、メモリ64~128MB(最大256MB)、HDD 30/40/60GB。チップセットはIntel 815Eで、ビデオもIntel 815Eの機能を使用する(ディスプレイキャッシュ4MB使用)。

 インターフェイスは、Type 2のPCカードスロット×1を備え、100Base-TX対応Ethernetとモデムを内蔵。IEEE-1394×2、TVアンテナ入力、S端子、ビデオ入力などを備えている。また、TVリモコンも付属する。MDLPにも対応した、MDユニット「DV7HPC」もオプションで用意され、価格は29,800円。

レシーバユニット(左)と
オプションのMDユニット「DV7HPC」(右)
PCとの接続はUSB経由 大辺社長がデモを行なう

AV AFM270D1AV AFM380R1AV AFM386C1
CPUCeleron 700MHzPentium III 800MHzPentium III 866MHz
メモリ64MB128MB
HDD30GB40GB60GB
内蔵ドライブ12倍速DVD-ROM8/4/32倍速CD-RW4倍速DVD-ROM
4/4/24CD-RW
コンボドライブ
本体サイズ226×270×100mm
重量約6kg
モニタ15インチCRT17インチCRT17インチCRT
価格
(15インチTFT液晶)
168,000円
(248,000円)
198,000円
(268,000円)
228,000円
(298,000円)

□製品情報
http://www.sotec.co.jp/Direct/afina_av/index.html

 「AFiNA AV」の解説のあと、ケンウッドの酒井田 格代表取締役社長との対談が行なわれた。酒井田氏は「AFiNA AV」の感想を尋ねられ「今までのPCは、どこか“ロボット的”過ぎた。もっと感性に訴える部分が必要だと考えていたが、こうした形で実現できて嬉しい」とコメント。また、次の展開としてBSデジタルチューナをソーテックのPC向けに開発していると説明し、今後の展開については、Bluetoothやカーナビなどケンウッドの強い分野で両社のコラボレーションをさらに深めていく」と述べた。

アマチュア無線時代からの知り合いという両社長が対談 BSデジタルチューナをケンウッドが開発


■ AFiNA Style

 また、キーボードをたたむことができる独特な形状のPC「AFiNA Style」もあわせて発表された。ミレニアムブルー/パールホワイトブルー/パールホワイトピンクの3色のボディカラーが用意され、価格は138,000円。CMイメージキャラクターにはPUFFYが起用される。

 キーボードを本体上部にたたみこむ独自の形状をしており、大辺社長によれば「(本体に液晶部をたたみ込む)ノートPCとは逆発想のPC」。本体サイズは324×139×237mm(幅×奥行き×高さ)、本体重量は約4.5kgで、本体上部には取っ手を装備し、家庭内で持ち歩いて使用する際に活用できる。


 液晶は12.1インチTFT(1,024×768ドット)、CPUは、Celeron 700MHz、メモリ 64MB、HDD 30GB、チップセットはSiS 630S。24倍速CD-ROMドライブ、TV/FMチューナを内蔵し「Tideo TV」を使ったMPEG-1でのTV録画も可能となっている。また、PCの電源OFF時でもCDプレーヤーやFMラジオとして使用できる。

 PCカードスロットはType 2×1で、100Base-TX対応Ethernetとモデムを内蔵、IEEE-1394ポート、S端子を装備。ソフトウェアは「ジャストホーム i」や「乗り換え案内」などが付属する。

3色のボディカラーを用意 TVチューナやUSB×4ポートを装備

□製品情報
http://www.sotec.co.jp/Direct/afina_st/index.html


□ソーテックのホームページ
http://www.sotec.co.jp/
□関連記事
【6月21日】ソーテック、ケンウッドと提携。製品発売は秋を予定
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000621/sotec.htm
【KEYWORD】iEPG(Internet Electronic Program Guide)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000608/key122.htm#iepg

(2000年10月4日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp