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アキア MicroBook Giga GM301/93-DR DVD-ROM・CD-R/RW
TEXT:天野 司 Tsukasa Amano |
本体背面のコネクタ類は、USB、シリアル、パラレル、サウンド関連など、一通り揃っている |
フロントパネルには、スケルトンブルーのアクセントラインが配され、すっきりとした印象を受ける。このライン部には電源スイッチとリセットスイッチが配されているほか、下部に位置する開閉式のカバーの中にはUSBが2ポート用意される。USBはこのフロントポートのほか、背面にも2ポート用意されており、合計四つが利用可能だ。
コンパクトなボディに似合わず、スペックは強力だ。CPUはFC-PGA版のPentium III 933MHz、マザーボードはAOpenのmicroATXフォームファクターモデル「MX34」で、チップセットにはApollo Pro133Aが採用されている。DIMMスロットは三つ用意されており、そのうち一つに128MBのPC133 SDRAMが実装済みだ。HDDは30GBのUltra ATA/66対応、7,200rpmモデルが採用されている。
ムダなくパーツが配置された本体内部だが、microATXマザーボードの拡張性も活かされている |
拡張スロットはLowProfile仕様のAGPおよびPCIカードのみが装着できる。標準装備されるビデオカードはS3のSavage2000を搭載したDiamond ViperII LPとなる。三つあるPCIスロットは標準構成時はすべて空き状態となっているが、8月末までのキャンペーン期間中には、TI製チップを搭載したIEEE1394カードも添付される。LANやモデムは標準では搭載していないが、残り二つのPCIスロットを使えば、どちらもオプションとして搭載することができる。LowProfile版のカードに制限されるとはいえ、本機のサイズで内部拡張性を備えている点は高く評価できる。
LowProfile規格に準拠したViper II LP(左)とIEEE1394カード(右) |
プリインストールされるOSはWindows 98SEで、アプリケーションはDVD再生ソフトPower DVD 2000、CD-R書き込みソフトEasy CD Creator4、パケットライティングソフトDirectCDなどが付属する。また、前出のキャンペーン期間中には、音声認識ソフトのViaVoice Standard ミレニアム、DV編集ソフトとしてMGI Video WAVE IIIなども添付される。
唯一、冷却ファンなどの動作音は意外に大きめで、やや気になるレベルかもしれない。しかし、高性能のCPUだけあって、これは仕方のないところだろう。パフォーマンス、デザイン、メンテナンス製の面で優れた本機であるが、その価格も239,800円となっており、コストパフォーマンスも含めたバランスは総じて高い。拡張性が確保されていることもあり、多くのユーザーを満足させるマシンとなるだろう。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□アキアのホームページ
http://www.akia.co.jp/
□製品情報
http://www.akia.co.jp/product/desktop/gm300/
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000420/akia.htm