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遅れてきた次世代FD「HiFD」、ついに国内発売

2000年2月1日発売

価格:オープンプライス

連絡先:富士フイルムコンピュータメディア
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 富士写真フイルム株式会社は、200MB容量の次世代FDである「HiFD」規格に対応したメデイアとドライブを、2月1日からオープンプライスで発売する。店頭予想価格はドライブが28,000円、メディアが1枚1,600円程度の見込み。

 今回発売されるドライブは、パラレル接続の外付け型でPC/AT互換機のWindows 95/98に対応。添付ソフト「HiFD Connect-iT」により、ホットプラグインに対応している。なお、USBなど、パラレルインターフェイス以外のモデルも検討されている。

 HiFDはHigh Capacity Floppy Diskの略称で、'97年10月にソニーと富士フイルムが共同開発した3.5インチFDとの互換性を持つ次世代FD規格。当初は製品化の予定を'98年春としていたが、'99年冬に米国でソニーから製品が出荷されるなどスケジュールが遅れていた。国内では、発表から2年以上を経て発売された格好だ。

 HiFDは、狭いギャップと広いギャップの両方に対応した「デュアル ディスクリート ギャップ ヘッド」を採用したことで、2DD(720KB)と2HD(1.44MB)の3.5インチFDの読み書きにも対応。次世代FDとしてはSuperDiskが先行しているが、容量が200MB(SuperDiskは120MB)であること、回転数が3,600回転/分(同720回転/分または、1,440回転/分)と高速で、3.6MB/秒(同0.66MB/秒または、1.32MB/秒)の最大転送速度を実現している点がアドバンテージとなっている。しかし今回発売されるドライブは、インターフェイスにパラレルを採用しているため、最大転送速度が600KB/秒に制限されており、そのメリットが活かしきれていない。

 なお、HiFDでは従来のFD使用時には、回転数を従来のFDDと同じ300回転/分にまで落としてアクセスするため、転送速度は従来のFDDと同じとなる。それに対しSuperDiskドライブでは、従来のFD使用時にもSuperDiskメデイアと同じ回転数でアクセスするため、従来のFDの読み/書きも高速化される。

【HiFDメディアの主な仕様】

【HiFDドライブの主な仕様】

□富士写真フイルムのホームページ
http://www.neoteny.com/
□ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj545.html
□関連記事
【'97年10月14日】ソニーと富士、現行FD互換の200MB FDD「HiFD」を共同開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971014/hifd.htm
□参考
HiFD (鈴木直美のキーワード)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980603/key32.htm#HiFD

(2000年1月20日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp