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DisplayLink、USBディスプレイチップ用ドライバのベータ版を公開
~スリープ/ハイバーネーションと接続認識を高速化

DisplayLink DL-120チップを搭載したUSBディスプレイ
センチュリー「plus one LCD-8000U」

2月25日(現地時間) 公開



 DisplayLinkは、同社のUSB接続グラフィックスデバイス向けコントロールチップ「DL-120/DL-160」の、Windows用最新ドライバ「Version 5.0 ベータ版」を2月25日(現地時間)に公開した。入手にはダウンロードぺージでベータテスターへの登録が必須だが、特に制限は設けられておらず、メールアドレスさえあれば誰でも簡単に登録し入手可能だ。

 従来版であるVersion 4.6からの変更点は、スリープおよびハイバーネーションの高速化と、接続時の認識速度の高速化の2点とされている。また、タスクトレイに常駐する設定ツール「DisplayLink Manager」のメニュー構成も若干変更され、ドライバ・ツールの更新用メニューが新たに追加されている。

ベータ版ドライバは、ダウンロードページで、ベータテスターに登録すれば入手できる Version 5.0ベータ版では、タスクトレイの設定ツールに更新用メニューが追加された

 実際に、先日レビューを行なったセンチュリーの「plus one LCD-8000U」を利用し、NEC LaVie Light BL100/R(Windows XP Home Edition SP3)と、自作PC(Windows Vista Ultimate SP1、ハードのスペックはレビュー時と同一)でVersion 5.0ベータ版ドライバを試してみたところ、確かにスリープ・休止状態からの復帰や接続時の認識速度が高速になることが確認できた。

 特に、Windows Vistaでのスリープからの復帰はかなり高速になっている。ただし、NEC LaVie Light BL100/Rでは接続時の認識速度が逆に遅くなっており、常に高速になるというわけでもなさそうだ。

 Version 4.xからVersion 5.0へと世代が1つ進化していることから、Windows 7対応なども含めた大きな変更が加えられるのではないかと思われたが、今回公開されたVersion 5.0ベータ版では、Windows 7への対応は見送られているとともに、機能面でも大きな変更は加えられていない。バージョン番号が4.xから5.0へと変更されたのは、プログラムコードを再構築したからのようで、スリープ・ハイバーネーションや接続認識の高速化も、コード再構築によるものとされている。実用的な意味からは、マイナーバージョンアップと捉えていいだろう。

 ちなみに、短時間ながら導入して利用した範囲内では、特にトラブルは発生しなかったものの、このドライバはベータ版のため、何らかのトラブルが発生したとしても、ユーザーの自己責任となる点は注意されたい。

□DisplayLinkのホームページ(英文)
http://www.displaylink.com/
□ダウンロードページ(英文)
http://www.displaylink.com/support/downloads.html
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【2月24日】【平澤】センチュリー USB液晶ディスプレイ「plus one LCD-8000U」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2009/0224/hirasawa015.htm

(2009年2月26日)

[Reported by 平澤寿康]

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